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「議論起こせれば」と伊サッカー界に提言 本田、ファンのブーイングに不満

2016.10.03

サッスオーロ戦では出番のなかった本田圭佑 [写真]=Getty Images

 日本代表MF本田圭佑が所属するミランは2日、セリエA第7節でサッスオーロをホームに迎えた。ベンチ入りはしたものの出番のなかった本田が、試合後にファン・サポーターへの苦言を呈した。

 試合はミランが開始9分に幸先よく先制したが、その後3ゴールを奪われ、2点のビハインドを背負った。しかしながら、69分にカルロス・バッカの得点で1点差に迫ると、18歳のマヌエル・ロカテッリのセリエA初ゴールで試合を振り出しに戻す。さらに77分にガブリエル・パレッタが決勝点を挙げ、ミランが4-3と逆転勝利を収めた。

 本田は「ミランにとっては内容がどうであれ、すごく意味がある、一歩前進する、もしかしたら今シーズンすごく良い結果が出るんではという意味のある試合だったと思います。意味のある結果だったんじゃないかと」とコメント。2点差をひっくり返したチームのパフォーマンスを称え、重要な勝利だったと強調した。

 一方で、「もう一つ話したいのは、1-3になった場面でサポーターはサポートできないのかな、というのがやはり印象的でしたね。ブーイングを浴びせしてまうし、イタリアでは負けている時に逆にすごく温かくすることが悪なのか? それが僕には理解できない」と、ファン・サポーターへの不満を口にした。

 続けて、「最終的には(逆転したら)また家族みたいに戻るでしょ? 別に僕がそれを否定するということではなくて、イタリアの文化にとって、『イタリアっていうのはこういうもんなんだよ』っていうことであれば、僕に賛同できる少数派のイタリア人が声を上げてこの雰囲気を打破して、イタリアの新しいサッカー文化を作るべきなんじゃないかと今日話したかった。ちょっとあり得ないですね」と捲し立て、イタリアサッカー界全体の空気に疑問を投げかけた。

 ブーイングに対するチームメイトの反応について問われると、「今までの選手や監督を含めてそれを納得してないですけれど、声を上げられないですし、(サポーターが)怖いしね。逆に勝ってサポーターの機嫌がいいんであれば、この提言を耳に入れる余裕があるんじゃないかと思って、またこれが何かプラスの議論を起こせれば、と思っています」と返答。勝利したタイミングで敢えて提言し、考えるきっかけとなってほしいと主張した。

By サッカーキング編集部

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