2016.05.07

2代目選手の栄光と影…注目はディ・フランチェスコの長男、U21伊代表FWフェデリコ

フェデリコ・ディ・フランチェスコ
サッスオーロを率いるディ・フランチェスコ監督の長男でU-21伊代表のフェデリコ [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 イタリアのサッカー界で有名な2代目選手といえば、かつてミランで活躍したパオロ・マルディーニ氏の息子、クリスティアンとダニエルの兄弟だろう。父、そして祖父の故チェーザレ・マルディーニ氏と同じミランでトップチーム昇格へ向けてトレーニングを積んでいる。

 またインテルのロベルト・マンチーニ監督の次男アンドレアがワシントンのDCユナイテッドへ移籍したニュースも話題となった。クラブのオーナーがインテルのエリック・トヒル会長だったからだ。アンドレアはマンチェスター・C、バヤリード、またハンガリーなどを渡り歩いた後、アメリカへ渡った。長男フィリッポも、2008年にコッパ・イタリアのレッジーナ戦でインテルの選手としてプレー。モンツァなどに所属したが結果的にはサッカー界から姿を消した。

 そして、ランチャーノ(セリエB)にはフェデリコ・ディ・フランチェスコというFWがいる。苗字でわかる通り、サッスオーロを率いるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督の長男で21歳だ。今シーズン33試合の出場で8得点、またU-19、U-21イタリア代表メンバーに選出されている有望な若手だ。父と同じペスカーラ出身で同じ地元クラブから2013年3月のパルマ戦でセリエAデビューを果たした。当時18歳だった。

「初めてボールを蹴ったのは4歳の時。お世辞ではなく父を尊敬している。教わったのはサッカー選手としてのふるまい、一人間としての謙虚さ、相手をリスペクトすること、上っ面だけの態度は取らない、ということだった」と言う。三兄弟だが、職業としてプロを選んだのは長男のフェデリコだけになりそうだ。

 会話は多くない親子だがセリエAデビューを果たした後、父親に一言だけ「お前を誇りに思う」と声をかけられたそう。ありきたりの褒め言葉のように響くが、数々の称賛を受けてきた父親にとって、シンプルな言葉ほど人の心に響くとわかっていたのだろう。

 ランチャーノはセリエBで22チーム中20位と3部リーグ降格の危機に立たされている。しかしフェデリコは「セリエAのトップチームでプレーすること」、「A代表入り」と高い目標に向かって日々、前進していく。また「できるだけ早く自分の家族を作りたい。暖かいマイホームに戻ると、そこには人目を気にせずリラックスできる空間がある」と自分が育った環境を描いている。

 そのほか、サンプドリアを率いるヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の息子、アレッシオはローマの下部組織に在籍していたが、今はアメリカで勉強しながらプレーする場を探している。ミランの前監督であるシニシャ・ミハイロビッチ氏の息子2人も、父親がプレーしたラツィオの育成組織に所属した。16歳のミロスラブは契約切れ、14歳のドゥーサンは父と同じセリエAでのプレーを夢見てサッカーを続けている。

 親が名を残した名プレーヤーだと、やはりどうしても周囲からの目や風当たりは厳しい。フェデリコ・ディ・フランチェスコが順調に成長していくよう期待している。

文=赤星敬子

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