EURO2016特集|UEFA欧州選手権
2016.02.16

本田は“ミランの武器”…その凄さを伊紙がデータ付きで詳しく解説

本田圭佑
ミランの背番号10が、リーグ戦では483日ぶりとなるゴールを決めた [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 1年4カ月ぶりに日本代表MF本田圭佑(ミラン/イタリア)が決めた今シーズンのセリエA初ゴールは、イタリアでもビッグニュースとなった。日本でも数々のメディアが報じている部分もあるだろうが、今回は特にイタリアで売上部数第一位を誇る『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のデータ分析を紹介したい。

 ジェノア戦の翌日15日、ガゼッタ紙に目を通すと、新聞名のすぐ下の目立つ部分には『HONDA MILAN』とあった。中面の試合結果も「ミラン・スピリット・ホンダ」のタイトル文字が大きく躍った。シュートシーンの写真も使われ、「バッカと日本人がジェノアを沈めた チャンピオンズ(リーグ出場権獲得)へのリズムが出てきた」とあった。

 そして本田の活躍をピックアップした記事では、「サムライでジェントルマン アシストにゴールで再起 そしてユニフォームにキス」とし、その華々しい活躍を“ミランの武器はホンダ”と評価した。記事はプレー内容に加えて、試合後のシニシャ・ミハイロヴィッチ監督やアドリアーノ・ガッリアーニCEO、本人のコメントが主なもの。しかし、同紙の強みは卓越したデータ解析にある。

 本田がピッチのどのゾーンで何回ボールタッチをしたかという回数や、どこで誰からパスを受けたかを背番号入りで解説している。パスのやり取りが16回と最多数だったのが右サイドバックだったマッティア・デ・シリオだった。試合全体の有効パス数は合計33本。これは中盤ポジションでの平均数25.1本を大きく上回っており、この試合で本田がどれだけポジティブな動きをしていたかを証明している。

 このジェノア戦の前日、定例会見でミハイロヴィッチ監督は「彼に欠けているものは私の左足だけだね」と、それまで得点のなかった本田についてジョーク交じりでコメントしていた。現役時代、セットプレーから驚くべき素晴らしいゴールを何度も決めていた名プレーヤーの一言は、利き足が同じ左という本田を意識しての激励にも取れた。

 本田は試合後、「ミランでのゴールよりも、チームが勝ったら“僕が勝たせた”と書いてくれた方がうれしいです」とミラノ・ダービー後と同じコメントを残した。本人の頭の中には、「ゴール数に期待はしないでほしい。それよりもチームの勝利に貢献すること」でミランをより上位に導きたいという強い気持ちがある。

 ミランでセリエA初得点を決めたのが、2014年4月に行われたアウェーのジェノア戦だった。今回も相手はジェノア。二度目の区切りとなったのが、三浦知良(現横浜FC)が所属していたチームだったのは偶然か。昨年12月下旬から監督の信頼を取り戻し、アシストを中心にその力を徐々に発揮し、じわじわと調子を上げてきた本田。このゴールがシーズン終盤への順位浮上に向けての足がかりとなって、チームを引っ張っていってほしい。

文=赤星敬子

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