2016.01.19

「全力尽くして」掴んだ定位置…伊記者分析、長友復活の理由は「DFとして成長」

長友佑都
昨年12月の一時帰国時、長友は「何カ月も苦しい状況が続いた」と前半戦を振り返った [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 夏のメルカートでは移籍が濃厚と言われていたインテルの長友佑都だが、徐々に出場機会が増えてきた。クラブとの契約延長も間近だという。そんな長友をイタリア人ジャーナリストはどう見ているのか。1985年からセリエAを取材している老舗サッカー誌『GUERIN SPORTIVO(グエリン・スポルティーヴォ)』のベテラン、ステファノ・オリヴァーリ記者に話を聞いた。

 長友がサイドバック(SB)で起用される機会が多くなったことについて、次のように分析した。「ロベルト・マンチーニ監督は今シーズン、SBで納得して使える選手がいなかった。そのため数名を回しながら出場させていた。また、もともと長友をレギュラー選手として構想に入れていなかったのは周知だね。だがここ2カ月において、右、左で長友を起用した結果、長友が信頼できるプレーヤーだと判断した。長友が全力を尽くしたから“代案”でしかなかった彼が上り詰めたんだよ」。

 インテリスタはサイドから深く切り込みスパートをかける長友に対し、「もっと守備に専念しろ」という不満を持っている。これは長友の永遠の課題なのだろうか。同記者は2011年の移籍した当時を振り返った。

「インテルにやってきた時はよりオフェンシブだったよ。3-5-2で攻め込んでいけた。今では4バックで守備面でも最重視されている。ディフェンス面はかなり向上した。ディフェンターとしての長友はずいぶんと成長したと見ている」

 さらに30年以上もセリエAを見守ってきた同記者は、歴代の日本人選手と長友の大きな違いを印象付けられたようだ。「我々は日本人というとヒデトシ・ナカタ(中田英寿)、ナカムラ(中村俊輔)らの繊細なイメージがある。もちろん何度か長友と話をしたが、彼の根底にも日本人らしさがある。しかし、とても欧州に馴染んでいるところが素晴らしいね」と明るく社交的な性格を認め、評価している。

 その観点からプレーヤーとしての長友の“伸びしろ”があるのではないか、という考えがある。「イタリアでもうまくやっているし、他の国、例えばイングランドに行ってもうまくやっていけるのではないかな。戦術的にもずいぶんと成熟したし、プレミアリーグは長友のような選手を必要としている。あと数年、長友がインテルで安定したプレーをすれば、イングランドに移籍しても十分やっていけると思う」と近い将来を予測した。

 そして「長友はあるレベルにまで達した。5バック、4バックなどサイドの選手としてのキャパシティーを証明した。右、左、両方で彼なりのMAXに達した。インテルは長友をフルで使うべき。長友に足りないものは何もない」と最大級の賛辞を送ったのだった。ここまで故障もなくコンディションをキープしている長友。もっと出場機会を増やし、インテルのスクデット争いを盛り上げて欲しい。

文=赤星敬子

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