2016.01.13

「残留すると信じる」…ミラン番記者が本田の現状を分析「生かされず残念」

本田圭佑
本田はリーグ前半戦を終えて、14試合に出場(うち7試合が先発出場)[写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 年末からの試合で先発出場とアシストで、チームに貢献し始めたミランの日本代表FW本田圭佑。果たして、現地記者は本田をどう見ているのか。今シーズンの前半戦について、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のミラン番アレッサンドラ・ゴッツィーニ記者に尋ねると、昨シーズンとの比較からこの数試合でプレー時間を増やすまで、またクラブ批判ともとれる発言や今後の本田について興味深い話が聞けた。

「シーズン開幕当初は、最高のスタートを切った昨シーズンと違う印象を受けた。(シニシャ)ミハイロヴィッチ監督に変わったし、困難な様子だった。新しい監督は刺激にはなったかもしれないけれど、(フィリッポ)インザーギ氏ほどではなかった。ミハイロヴィッチ監督も本田がどこまでできるか、未知数だったようだ。ミランは本田をメルカート放出リストから外したと聞いている。今からが右サイドでプレーする能力があるか、表現できるチャンスだろう」と同記者はこれまでの流れを振り返った。

 本田は第17節のフロジノーネ戦から3試合連続で先発出場。先日のローマ戦では同点弾をアシストし、13日のコッパ・イタリア準々決勝・カルピ戦でも先発が予想されている。その“復活”には、「(アレッシオ)チェルチが周りの期待に応えられず、ネガティブな結果しか出せなかった。そこで本田の起用が再浮上した」とポジションを争っていたチェルチのパフォーマンスが影響したようだ。「監督は本田に出場機会を与え、その出来は悪くなくチャンスをものにした。今シーズンは、これからどうやって調子を上げていくのかを見届けたい。このメルカートでプレミアリーグからのオファーがあるかもしれないけれど、私は本田が残留すると信じている」と後半戦の活躍に期待している。

 では、本田に足りないものは一体何だろうか。

 レギュラーを獲得するにはどうしたらいいか、と質問してみた。すると「もう少しプレーする機会が多くなれば……ツキも必要だね。彼はポジションを約束されている選手ではなく、(試合がある)日曜ごとに能力を発揮しなければならない。それは相当なストレスのはず。ミランの10番という重さもある」と背景を語り、「試合を一人で決定づけられる選手ではないものの良い選手だし、チームにとって有益で役に立つ選手であらねばならない。チームもそう起用すべき」と分析した。ミランには依然としてはっきりとしたプレースタイルが確立されていない。そのため、「本田が生かされていないことが残念」とミランとしての課題も指摘した。

 一人の青年としてはどう思っているのか。同記者の印象も気になるところだが、「物静かで多くを語らない、自己統制の人と想像していた。だから日本でのインタビュー内容を知って驚いたし、ダイナミックで強烈な意見にはびっくり。すごいインパクトがあった」と大きなギャップに苦笑していた。ゴッツィーニ記者は、イタリア人の中でも本田に好意的な方だ。筆者は、イタリアではまだまだ本田に対する向かい風はきついと感じる。リーグ戦は残り19試合。それを跳ね返すには、ピッチの上で本田らしさを表現するしかない。

文=赤星敬子

欧州順位ランキング

レスター
81pt
アーセナル
71pt
トットナム
70pt
欧州順位をもっと見る
Bミュンヘン
88pt
ドルトムント
78pt
レーバークーゼン
60pt
欧州順位をもっと見る
バルセロナ
91pt
Rマドリード
90pt
Aマドリード
88pt
欧州順位をもっと見る
ユベントス
91pt
ナポリ
82pt
ローマ
80pt
欧州順位をもっと見る