今季からブンデスリーガで導入されているビデオ判定技術 [写真]=Bongarts/Getty Images
今シーズンからブンデスリーガにて導入されているビデオ判定技術(VAR/ビデオ・アシスタント・レフェリー)だが、採用を中断する可能性があるようだ。ドイツ誌『Kicker』日本語版が22日に報じている。
ブンデスリーガは今シーズンからVARを導入。かつて名審判員として名を馳せたヘルムート・クルーク氏がプロジェクトリーダーを務めているが、今月上旬に行われたドイツ・スーパーカップではうまく機能せず、さらに集中的に準備して臨んだのブンデスリーガ開幕戦でも、18日の同時開催5試合中3試合で機能しない事態が発生した。
クルーク氏は「こんなことを毎週毎週、繰り返していくわけにはいかない」と厳しいコメント。「もしもこの状況が続くならば、他のことも考える必要が出てくるだろう」と指摘している。
ドイツサッカー連盟(DFL)でも先日、「到底受け入れがたい」事態として重く受け止めており、ホークアイ(審判補助システム)の代表者とフランクフルトにて改善に向けた話し合いを行う方針だ。クルーク氏によれば、早期に導入したグラスファイバーが原因である可能性があり、仮に早期解決が見い出せなければ「様々な可能性がある」とも述べられている。「ビデオ判定技術のないかつての手法やイタリアのような形での対応」などが選択肢として挙げられているようだ。同氏は「当然、これは期待外れだ。これから数日間、ハードに取り組んでいかなくてはならない」と話している。
果たして、ブンデスリーガにおけるビデオ判定技術は導入中断となるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。
By kicker日本語版