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ヴォルフスブルクが獲得したヌテプってどんな選手?

2017.01.10

ウォルフスブルクに加入した24歳のヌテプはフランス代表として2試合に出場している

ウォルフスブルクは1月9日、今冬4人目の補強としてポールジョージ・ヌテプを獲得したことを発表した。フランスリーグのレンヌからブンデスリーガへやって来る同選手について紹介する。

(1)生い立ち
ヌテプはカメルーンの英雄、サミュエル・エトーと同じドゥアラの出身。8歳の時に叔母とともにフランスのパリ南部郊外に移り住んだ。そこでサッカーを始め、クラブを転々とした後、フランスのスター、パトリス・エヴラもかつて所属していたブレティニーに在籍する。

(2)挫折
コーチは彼の才能にすぐに気づき、サッカー選手の道を薦めた。しかし、リールやサンティエンヌ、ナント、トロワ、トゥールーズ、オセールのテストは全て不合格。2009年に2回目のチャレンジでようやくオセールと契約を結ぶ。その後はプレーで実力を証明し、2013/14シーズンの冬に名門レンヌへの移籍が実現した。

(3)デンベレとヌテプの明暗
ドルトムントが今季からウスマン・デンベレという若き才能の活躍によって恩恵を受けているのは、ヌテプのおかげでもあると言わざるを得ない。昨年2月、ヌテプは脛を負傷し、この穴を埋めたのがデンベレだった。その後、ユース出身の新人は瞬く間にスターへの階段を駈け上がり、現在に至っている。ウォルフスブルクは後半戦の第21節(2月18日)にドルトムントと対戦する。ブンデスリーガでの両者の初対戦が楽しみだ。

(4)チャンスメーカー or ストライカー
ヌテプはシュートチャンスをつくることも、自らゴールを決めることもできる。それでも、自分の一番の強みは明確なようだ。「僕は左サイドの方を好んでいる。その方が僕には多くの選択肢があるからね。右足で中へ切り込んだり、左足でクロスを入れることができる」。「自分のことをストライカーだと思ったことは一度もない」と話しているが、レンヌではリーグ74試合に出場し、18得点15アシストをマークしている。

(5)気性が激しい?
ヌテプがプロ選手になるのに少し時間がかかったのは、サッカーの能力ではなく、性格のせいかもしれない。やや、気性の激しいところがあるのだ。それでも、自身のパフォーマンスに対する批判については激高することなく、受け入れることができる。プロになったばかりの頃、1部リーグのレベルでやっていけるのかと質問されたところ、「今のところ出場した試合では、まだ自分は全くやれていない」と正直に答えた。

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