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「正直ホッとした」 浅野、待望の初ゴールは「自分にとってプラスに働く」

2016.10.31

移籍後初ゴールを挙げ、“ジャガーポーズ”を披露したFW浅野 [写真]=Bongarts/Getty Images

 日本代表FW浅野拓磨とMF細貝萌が所属するシュトゥットガルトは、30日に行われたブンデスリーガ2部第11節でMF山田大記が所属するカールスルーエと対戦。同じ州を本拠地とする2チームの“バーデン=ビュルテンベルク・ダービー”とも呼ばれる一戦で、浅野が移籍後初ゴールを挙げた。

 浅野は自身のゴールシーンについて、「カルロス(マネ)がいい落としをしてくれたんで、当てるだけというか、苦手な方の左足ではありましたけど、ボールがよかったので僕も当てやすかったと思います。コースを狙ったというよりはふかさないように注意して、当てるだけに集中して、自然といいところに行ったので、ラッキー!と思って。やっと入ったなっていう感じでした」と、待望の得点に喜びを示した。

 また、「前回のふかした時は、シュートが入ればスーパーというくらいミートしないと決められなかったですけど、イメージは沸いてきましたし、ああいう今までのミスがあるからこそ振り切るんじゃなくて当てることに集中しようと思いましたし、前回の失敗というのは繋がっているかなと思います」と続け、前の試合の反省を生かせたと振り返った。

 公式戦8試合目で欧州移籍後初ゴールを挙げた浅野。「正直ゴールという結果がどうしても欲しかったので、ホッとしたというのは少しはやはり気持ちとしてはあります。全然納得のいく数字ではないですし、監督も信じて使い続けてくれているので、何とか早く期待に応えないとなとは思っていたので。ゴールが取れて自信は付きましたけど、それと逆に課題というものが積もってきているなと思います。慌ててしまっても先につながるかどうかというのは分からないので、しっかり自分のペースでやっていければいいかなと思います」と、現状に満足せず、見つけた課題を克服していきたいと意気込んだ。

 ゴールを奪えたことで今後への影響はあるかと問われると、「FWの典型的なパターンとして1つ入ると気が楽になるのはありますし、Jリーグでも初めの1点がすごく時間が掛かって、その1点という壁は自分にとってすごく大きなものでした。似たような壁が海外に来てあるなというのは感じていたので、今日の1点というのは自分にとってプラスに動くのかなとは思います」と答え、1つの壁を越えた実感があると口にした。

 初めての“ダービー”の雰囲気に関しては「今日のスタジアムに入ってくるときから、日本ではなかなかないような雰囲気で、お互いのサポーターがケンカしに来てるような雰囲気の中でサッカーをするのは本当に初めて。でも相手の観客を沈めるという反骨心でやるのは逆に力になるかなと思いますし、僕らがいいプレーをすれば僕らのサポーターが盛り上がって。勢いは増すので、サポーターの力というのもすごく大切だなと思いました」と、独特の空気感を楽しめたと明かした。

 なお、試合は浅野の先制点などで3ゴールを挙げたシュトゥットガルトが3-1で勝利。浅野は77分までプレーしている。

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