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香川は連続スタメンも“ダービー男”を発揮できず ドルト対シャルケはドロー

2016.10.30

ルール・ダービーに先発出場した香川真司(左) [写真]=Bongarts/Getty Images

 ブンデスリーガ第9節が29日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとDF内田篤人が所属するシャルケが対戦した。香川は2試合連続の先発出場、負傷離脱中の内田は欠場している。

 ドルトムントシャルケによる因縁の“ルール・ダービー”。両チームは通算で149回目、リーグ戦では89回目の対戦となる。ドルトムントは直近のリーグ戦で3試合未勝利。26日に行われたDFBポカール2回戦でも格下のウニオン・ベルリン(2部)に大苦戦し、PK戦の末になんとか勝利を収めた。ホームでライバルを下して勢いを取り戻したい。一方、シャルケはリーグ戦開幕から5連敗と低迷したが、徐々に復調して現在は公式戦3連勝中。ドルトムントを破って連勝を伸ばしたいところだ。昨シーズンのリーグ戦2試合でともに得点を挙げている香川は、ダービー3試合連続ゴールを狙う。

 前半はドルトムントがやや支配率を高め、シャルケがカウンターを狙う構図となる。しかし、両チームともにバイタルエリアでは決定的な仕事をさせず、ドルトムントはシュートなし、シャルケも決定機を迎えることなく前半が終了する。

 後半立ち上がりにようやくシュートチャンスが生まれる。49分、カウンターからマックス・マイヤー、ヨハネス・ガイスとつなぎ、ガイスが左へ展開。抜け出したセアド・コラシナツがエリア内左に入って左足シュートを狙ったが、ここはGKロマン・ビュルキがなんとかCKに逃れた。

 するとドルトムントも続いて決定機を迎える。右サイドのウカシュ・ピシュチェクがクロスを上げると、ニアでクリスチャン・プリシッチが頭ですらし、ファーサイドのウスマン・デンベレがダイレクトシュート。しかし、ここは惜しくもクロスバーを直撃し、先制ゴールにはつながらなかった。さらに57分、左サイドをドリブルで持ち上がったデンベレがエリア内へラストパス。香川がここに走り込んでいたが、わずかにタイミングが合わなかった。

 0-0の場面で先に動いたのはシャルケ。63分、フランコ・ディ・サントを下げ、エリック・マキシム・チュポ・モティングを投入。ドルトムントは71分にフェリックス・パスラックを下げ、ラファエル・ゲレイロを送り込んだ。

 ここでドルトムントにチャンスが続く。73分、左サイドでボールを持ったマリオ・ゲッツェがドリブルでエリア内に進入。デンベレとのワンツーから相手DFの間に入ったが、シュートはGKラルフ・フェアマンがビッグセーブでチームを救った。さらに74分、エリア手前までボールを持ち上がったデンベレがエリア内へスルーパスを送ると、ピエール・エメリク・オーバメヤンがエリア左角から折り返す。プリシッチが走り込んでいたが、ここはコラシナツが必死に戻ってゴールを死守した。

 ドルトムントは79分、香川を下げてアンドレ・シュールレを投入した。その後もドルトムントの攻撃が続く。81分、中盤右のゲッツェが浮き球のパスを送ると、オーバメヤンが右足ボレーシュートで狙ったが、ここは惜しくも枠の右に外れた。87分にはデンベレに替えてセバスティアン・ローデを投入。ゲレイロを左サイドハーフに上げ、ローデを左サイドバックに入れた。しかし、このまま両チーム譲らずにスコアレスドローに終わった。ドルトムントはこれでリーグ戦4試合連続未勝利となった。なお、香川は79分まで出場した。

 次節、ドルトムントは敵地で日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと、シャルケはホームでブレーメンと対戦する。

【スコア】
ドルトムント 0-0 シャルケ

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