ドルトムント対ヘルタの上位対決はドローに終わった [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第7節が14日に行われ、日本代表MF香川真司所属のドルトムントと、同MF原口元気所属のヘルタ・ベルリンが対戦した。
インターナショナルマッチウィークが明けて再開を迎えたブンデスリーガ。勝ち点「12」で3位のドルトムントは、同「13」で2位と好調のヘルタ・ベルリンを破って順位を上げたいところ。対するヘルタ・ベルリンはアウェーでの一戦で勝ち点奪取を目指す。
ドルトムントはマリオ・ゲッツェやピエール・エメリク・オーバメヤンらが先発起用され、香川はベンチスタートとなった。一方、ヘルタ・ベルリンは、ミッチェル・ヴァイザーやヴェダド・イビシェヴィッチらとともに原口も開幕から7試合連続でスタメンに名を連ねている。
最初にチャンスを作ったのはホームのドルトムント。7分、右サイドを抜け出したクリスティアン・プリシッチのクロスに、ファーサイドのエムレ・モルが左足ボレーで合わせたが、シュートは枠の左へ飛んだ。
ヘルタ・ベルリンは17分、セットプレーのこぼれ球をつなぐと、エリア内左の原口がマイナスに折り返したボールを中央のアレクサンダー・エッスヴァインが左足ダイレクトで狙ったが、枠を捉えることはできなかった。
29分にもヘルタ・ベルリンにチャンスが訪れる。自陣左サイドの原口が浮き球のロングパスをディフェンスラインの裏に通すと、抜け出したヴァレンティン・シュトッカーが左足ハーフボレーでシュート。しかしうまくミートすることができず、大きく枠を外れた。
前半はドルトムントがボールを支配したものの大きなチャンスは作れず、一方のヘルタ・ベルリンはカウンターから何度かシュートまで持ち込んだが得点には至らず、0-0のままハーフタイムを迎えた。
後半に入り51分、ヘルタ・ベルリンは右サイドからのスローインを受けたイビシェヴィッチがDFを背負いながらボールをキープし、エリア内にヒールパスを通す。これで抜け出したシュトッカーがGKとの一対一を制してゴール右にシュートを流し込み、先制ゴールを奪った。
追いかける展開となったドルトムントは60分、セバスティアン・ローデとゲッツェを下げて、香川とウスマン・デンベレを投入した。
この交代から5分後、香川が左サイドに展開し、パスを受けたエムレ・モルがグラウンダーのクロスを入れると、ニアサイドにオーバメヤンが飛び込んだが、シュートはDFに当ってゴール左に逸れた。さらに67分、デンベレからのスルーパスで抜け出したオーバメヤンがGKと一対一に。だが、オーバメヤンが放ったループシュートはGKに阻まれた。
71分、ドルトムントはマルセル・シュメルツァーに代えてパク・チュホをピッチに送り出し、交代カードを使い切る。
すると77分、パク・チュホが上げたクロスをエリア内で受けた香川がワントラップからボレー。このシュートが原口の手に当たり、ドルトムントにPKが与えられた。しかし、キッカーを務めたオーバメヤンのシュートをGKルネ・ヤーステインが完全に読み切りストップ。ドルトムントは決定的なチャンスを逃してしまった。
それでも80分、攻め続けるドルトムントが試合を振り出しに戻す。最終ラインからの縦パスでエリア内左に抜け出したデンベレがグラウンダーで折り返したボールを、ファーサイドのオーバメヤンが流し込んでネットを揺らした。
ここから逆転を目指すドルトムントだが84分、前線でファールを受けたエムレ・モルが相手選手を突き飛ばしてしまい、退場処分となった。一方のヘルタ・ベルリンも、90分に後方からスライディングで相手選手を倒したシュトッカーが退場となる。結局試合はこのまま1-1でタイムアップを迎え、注目の上位対決は互いに譲らずドローに終わった。なお、香川は60分からプレーし、原口はフル出場を果たしている。
ドルトムントは18日にチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節でスポルティングとのアウェーゲームを戦い、リーグ戦の次節は22日に敵地でインゴルシュタットと対戦。ヘルタ・ベルリンは22日にFW大迫勇也所属のケルンをホームに迎える。
【得点者】
0-1 51分 ヴァレンティン・シュトッカー(ヘルタ・ベルリン)
1-1 80分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)