後半序盤に退場となったマインツDFブスマン（左）[写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第2節が11日に行われ、日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツとホッフェンハイムが対戦した。武藤はベンチスタートとなった。
開幕戦は敵地でドルトムントに敗れ、黒星スタートとなったマインツ。ホーム初戦となる今節で初白星を収めたいところ。前節、途中出場ながらゴールを決めた武藤の出場と2戦連発にも期待がかかる。対するホッフェンハイムは、開幕戦で昇格組ライプツィヒと引き分け。同じく今節で初勝利を目指す。
試合が動いたのは3分、ホームのマインツが幸先良いスタートを切る。左CKからユヌス・マッリが鋭いクロスを供給。すると相手DFのクリアミスでボールは枠の右隅に飛ぶが、GKオリヴァー・バウマンが好反応でオウンゴールを防ぐ。だが、ファーサイドでフリーのパブロ・デ・ブラシスが頭で押し込んで、ゴールネットを揺らした。
23分、マインツが追加点を挙げる。レヴィン・エズトゥナリが右サイドを突破し、マイナスの折り返しを供給。エリア内中央でフリーとなったデ・ブラシスが、ダイレクトで右足を振り抜き、シュートをゴール右隅に沈めた。
さらに直後の27分、ロングパスで左サイドへ抜け出したジョン・コルドバが中央へ切り込み、右足を一閃。シュートは相手GKバウマンの手を弾いて、ゴール左隅に吸い込まれた。
3失点を喫したホッフェンハイムは36分、早くも交代カードを切る。DFファビアン・シェアを下げてFWマルク・ウートを投入した。すると39分、相手DFの裏を飛び出したウートが、ロングボールを落とし、アンドレイ・クラマリッチがダイレクトでエリア内右へ浮き球パス。反応したザンドロ・ヴァーグナーが右足で叩きつけて、シュートをゴール左隅に決めた
しかし42分、マインツも追撃を許さない。エリア内右へ突破したマッリがマイナスの折り返しを入れると、ニアサイドのデ・ブラシスに当たる。こぼれ球に反応したエズトゥナリがダイレクトで右足シュートを放ち、豪快にネットを揺らした。
後半に入ってマインツは57分、カウンターからマッリがエリア手前中央から強烈なシュートを放つが、わずかに枠の右に外れる。だが、その直後にガエタン・ブスマンが自陣エリア手前で、抜け出したクラマリッチを後ろから倒してしまい、レッドカードで一発退場。マインツは残り約30分を10人で戦うこととなった。
すると71分、ホッフェンハイムが反撃を開始。クラマリッチがエリア内左で相手DFをかわしてクロスを入れる。中央のウートが頭で合わせてゴール右隅に沈めた。さらに直後の72分、エリア手前中央でパスを受けたウートが反転から、相手のプレスが緩んだ隙を突いて左足を振り抜く。豪快なシュートはゴール右隅に突き刺さり、スコアは1点差となった。
終了迫る84分、ホッフェンハイムがついに試合を振り出しに戻す。CKの流れでエリア内の混戦から、ゴール前でフリーのアダム・サライがこぼれ球に反応。飛び出した相手GKより先に、滑り込みながら触ってゴールに流し込んだ。
試合はこのまま４－４で終了。退場者により流れが一転したマインツは、打ち合いの末にドローで終わりホッフェンハイムと勝ち点1を分け合った。なお、ベンチスタートの武藤に出番はなかった。
マインツは15日にホームで行われるヨーロッパリーグ・グループステージ第1節でサンテティエンヌと対戦。18日にはリーグ戦第3節で日本代表FW宇佐美貴史の所属するアウクスブルクとのアウェーゲームに臨む。一方のホッフェンハイムは次節、17日にヴォルフスブルクをホームに迎える
【得点者】
1－0 3分 パブロ・デ・ブラシス（マインツ）
2－0 23分 パブロ・デ・ブラシス（マインツ）
3－0 27分 ジョン・コルドバ（マインツ）
3－1 39分 ザンドロ・ヴァーグナー（ホッフェンハイム）
4－1 43分 レヴィン・エズトゥナリ（マインツ）
4－2 71分 マルク・ウート（ホッフェンハイム）
4－3 72分 マルク・ウート（ホッフェンハイム）
4－4 84分 アダム・サライ（ホッフェンハイム）
By サッカーキング編集部
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