オーバメヤンのゴールを祝福するドルトムントの選手たち [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
ブンデスリーガ第1節が27日に行われ、日本代表MF香川真司所属のドルトムントと、同FW武藤嘉紀所属のマインツが対戦した。
バイエルンのリーグ5連覇阻止に挑む昨シーズン2位のドルトムントは、新鮮力のDFマルク・バルトラ、MFアンドレ・シュールレらに加え、香川も公式戦3試合連続で先発に名を連ねた。一方、昨シーズン6位と躍進したマインツは武藤がベンチスタート。武藤とのポジション争いが予想されるFWジョン・コルドバも負傷によりメンバー外となり、MFユヌス・マッリやMFファビアン・フライらがスタメン起用された。
ドルトムントは17分、右サイドからウスマン・デンベレがクロスを供給し、ファーサイドのシュールレが落とすと、中央のピエール・エメリク・オーバメヤンが右足ダイレクトで合わせる。シュートはGKに阻まれたが、このプレーで得た左CKをショートでリスタートすると、シュールレが右足で上げたクロスをエリア内右に走り込んだオーバメヤンがヘディングでゴール左に流し込み、ドルトムントが先制に成功した。
1点を追うマインツは26分、エリア手前左でボールを持ったF・フライが左足でミドルを狙う。シュートは枠の左隅を捉えたが、ここはGKロマン・ビュルキの好セーブに阻まれた。30分にはエリア内左で受けたカリム・オニシウォがフェイントでDFをかわして右足でシュートを放ったが、再びGKビュルキに止められ、得点とはならない。
試合の主導権を握るドルトムントは42分、左サイドのシュールレがクロスを供給し、ファーサイドのオーバメヤンが高い打点のヘディングシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。前半はこのまま1-0で折り返す。
後半に入り48分、マインツは浮き球のスルーパスでディフェンスラインの裏に抜けだしたクリスティアン・クレメンスが決定機を迎えたが、右足で放ったシュートは大きく枠の上に外れた。
終盤に差し掛かった81分、マインツはクレメンスに代えて武藤をピッチへ送り出す。直後の82分、ドルトムントはエリア手前左の好位置で得たFKをシュールレが直接狙ったが、シュートは壁にブロックされてしまった。
ドルトムントは89分、カウンターを仕掛けると、右サイドからドリブルでエリア内に侵入したシュールレが相手DFに倒されてPKを獲得。これをオーバメヤンがきっちり決めてリードを2点に広げた。
諦めないマインツは後半アディショナルタイム2分、右サイドから攻撃を仕掛けると、パブロ・デ・ブラシスのクロスをゴール前の武藤がヘディングで叩き込み、1点を返す。だが、残り2分で同点に追いつくことはできず、試合は2-1で終了。ドルトムントが開幕戦を白星で飾った。なお香川はフル出場、武藤は81分からプレーした。
次節、ドルトムントは9月10日に敵地でライプツィヒと、マインツは同11日にホームでホッフェンハイムと対戦する。
【得点者】
1-0 17分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-0 89分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(PK)(ドルトムント)
2-1 90+2分 武藤嘉紀(マインツ)