今季初戦でフル出場を果たした香川真司 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
昨シーズンのブンデスリーガ王者とDFBポカール覇者が対戦するドイツ・スーパーカップが14日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントはバイエルンに0-2で敗れた。
バイエルンが国内二冠だったことで、リーグ2位から繰り上げ出場となったドルトムントは、香川がトップ下でフル出場を果たした。
今夏、MFマリオ・ゲッツェとMFアンドレ・シュールレのドイツ代表2選手がドルトムントに加入したことで、ポジション争いが激化。香川にとっては、リーグ戦開幕を前に絶好のアピール機会となったが、地元紙『RuhrNachrichten』は、「活発、軽快な動き、創造力もあった。しかし、ノーミスとはいかず。これからマリオ・ゲッツェとのレギュラーを争うのだから、もっとできるはずだ」と総評。持ち味を発揮したものの、ポジション争いをリードするには物足りない内容だったとした。
同紙の採点でも、香川はガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤン、ドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーとともにチーム2番目に低い「3.5」。チーム最高点はスイス代表GKロマン・ビュルキとドイツ人DFフェリックス・パスラックの「2.0」で、最低点はコロンビア代表FWアドリアン・ラモスの「4」だった。(ドイツ紙の採点は最高「1」点、最低「6」点)
香川にとって最大のライバルとなるゲッツェは、ベンチ入りしたものの出番はなし。相手が古巣バイエルンということもあり、注目を一身に集めたゲッツェの欠場について、トーマス・トゥヘル監督は「彼を起用することは考えていなかった。疲労も考慮すれば、すでに4~5週間のトレーニングをこなしてきた選手が試合に出るべき。トレーニングに合流したばかりの選手たちを、スーパーカップに出して疲れさすべきではない」と説明。
もっともらしい理由に聞こえるが、その一方でドイツメディアは、ゲッツェと同じくドイツ代表でユーロ2016に参加したシュールレとMFユリアン・ヴァイクルは68分から出場し、トルコ代表MFエムレ・モルも78分から出場機会を与えられたことを指摘しており、新たな議論を巻き起こそうとしている。ドルトムントに復帰したゲッツェを巡る話題は、まだまだ尽きないようだ。
By サッカーキング編集部
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