現在はドイツ代表としてユーロ2016に参加しているMFシュールレ [写真]=AMA/Getty Images
マンチェスター・Uへの移籍が秒読みと言われるドルトムント所属のアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン。2015-16シーズンのブンデスリーガで11ゴール15アシストを挙げた攻撃の柱の後釜として、ドルトムントがトーマス・トゥヘル監督の希望にも沿う形で、ヴォルフスブルクに所属するドイツ代表MFアンドレ・シュールレの獲得に動いていると、『ビルト』紙が報じた。
マインツのユース出身の同選手は、トゥヘル監督がマインツのU-19チームを指導していた時の教え子。2009年にはキャプテンとして、マリオ・ゲッツエ擁するドルトムントを倒してU-19ドイツチャンピオンに輝くと、その1カ月半後にはトップチームの監督に昇格したトゥヘル監督のもとブンデスリーガでデビュー。言ってみれば、トゥヘル監督こそがシュールレを開花させた指導者であり、ごくごく自然な成り行きにも思える。
『ビルト』紙は、ムヒタリアンの移籍合意の前にあるハードルの一つとして、トゥヘル監督が同選手の穴を埋める大型補強を要求していること、シュールレの方も是が非でも恩師であるトゥヘル監督のもとでやりたいとの意志を持っていることを伝えている。
ユーロ2016に出場中のシュールレは、この件について「何も言うことはない」とノーコメントの姿勢を貫いている。だが同紙によると、すでにトゥヘル監督自らシュールレとコンタクトを取っており、水面下で交渉も進行中とのこと。
シュールレは、2011年夏にレヴァークーゼンへ移籍。2シーズンの在籍を経てチェルシーへとステップアップしたが、出場機会の減少により2015年に40億円超と言われる高額移籍金でヴォルフスブルクに加入し、ブンデスリーガに復帰した。2015-16シーズンはリーグ戦29試合に出場し、9ゴール3アシストをマークしている。
シュールレとヴォルフスブルクの契約は2019年まで。獲得には3000万ユーロ(約34億円)が必要とみられるが、ムヒタリアンの移籍が成立すればドルトムントには約4000万ユーロ(約45億円)が入る見込みとなっており、あながち非現実的な話でもなさそうだ。
By サッカーキング編集部
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