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ドイツ頂上決戦は互いに譲らず白熱のドロー…香川はまさかの5戦ぶりベンチ外

2016.03.06

首位バイエルンと2位ドルトムントの首位決戦はスコアレスドローに終わった [写真]=Bongarts/Getty Images

 ブンデスリーガ第25節が5日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントバイエルンが対戦した。香川は5試合ぶりのベンチ外となった。

 前節、2位のドルトムントは14位のダルムシュタットを相手に2-0の快勝を収め、バイエルン戦に向けて弾みをつけた。一方、今シーズンのリーグ戦でホームゲーム無敗を誇っていたバイエルンは、日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツと対戦。1-2で敗れ、アリアンツ・アレーナで今シーズン初黒星を喫した。両チームの勝点差は「5」まで縮まり、今節の結果次第ではドルトムントが2差まで迫ることができる。

 ホームのドルトムントはスイス代表GKロマン・ビュルキが先発メンバーに復帰。最終ラインではMFスヴェン・ベンダーがドイツ代表DFマッツ・フンメルスとコンビを組み、中盤には同DFエリック・ドゥルムが入った。一方、バイエルンは前節からスタメン5人を入れ替え、ブラジル代表MFドゥグラス・コスタ、ドイツ代表FWトーマス・ミュラーらが先発メンバーに名を連ねた。

 最初にチャンスを作ったのはバイエルン。5分、ドゥグラス・コスタがクロスを入れると、GKビュルキがなんとか触る。こぼれ球をミュラーが右足で狙ったが、ここは枠の上に外れてしまった。

 一方、ドルトムントはカウンターから一気に攻め込む。11分、自陣中盤でボールを持ったヘンリク・ムヒタリアンが前線へスルーパスを送る。最終ラインの裏へ走りだしていたピエール・エメリク・オーバメヤンが抜けだして、エリア内右からシュートを放ったが、ここはGKマヌエル・ノイアーが正面に弾いた。

 18分、エリア手前でボールを受けたアルトゥーロ・ビダルが左サイドへ展開。パスを受けたD・コスタがピンポイントクロスを入れると、ゴール前に飛び込んだビダルが合わせたが、ここはゴール右に外れた。

 ドルトムントは連続で相手ゴールに迫る。19分、右サイドでボールを持ったドゥルムが、ムヒタリアンとのワンツーでエリア内右に進入。シャビ・アロンソを背負いながら、ターンして左足シュートを放ったが、ここはサイドネットに外れてしまった。

 続く26分、ハーフウェイライン付近でボールを持ったユリアン・ヴァイグルが右サイドのオーバメヤンへ展開。オーバメヤンが右サイドを駆け上がり、アーリー気味にグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前にマルコ・ロイスが飛び込んだが、ここはヨシュア・キミッヒが必死の守りでクリアした。

 決定機が生まれたのは27分。バイエルンがカウンターから攻めこむと、センターサークル付近でボールを受けたアリエン・ロッベンが、左サイドを走るD・コスタへスルーパス。完全に抜けだしたD・コスタがGKと一対一となり、左足シュートを放ったが、ここはGKビュルキがビッグセーブを見せて得点を許さなかった。

 前半終了間際はバイエルンの時間帯が続く。42分、ロベルト・レヴァンドフスキからパスを受けたミュラーがエリア内右に進入。DFが防いだボールがこぼれると、これを拾ったロッベンがエリア手前右から左足シュート。しかし、ここはGKビュルキがキャッチした。直後の43分、右サイド高い位置でフィリップ・ラームがボールを奪うと、パスを受けたロッベンがカットインして左足シュートを狙ったが、ここは枠の右に外れた。前半はこのまま0-0で終了し、ハーフタイムを迎える。

 後半立ち上がりの51分、ドルトムントが決定機を迎える。敵陣中央でセカンドボールを拾ったイルカイ・ギュンドアンがダイレクトで浮き玉のパスを送る。抜けだしたオーバメヤンがGKと一対一になったが、ノイアーがなんとかこれを防いだ。

 58分、今度はバイエルンが決定機を作る。X・アロンソが中盤を持ち上がり、最終ラインの裏へスルーパス。抜けだしたロッベンが左足シュートを放ったが、ここはクロスバーの上に外してしまい、チャンスを生かせない。続く64分、左CKを獲得すると、D・コスタのクロスをミュラーが競り合う。こぼれ球をビダルが右足ハーフボレーで狙ったが、ここはGKビュルキがわずかに触れてクロスバーを直撃。ここもゴールを割ることはなかった。

 ドルトムントもなんとか先制点を奪おうと、シュートシーンを作る。66分、フンメルスが後方からロングボールを送る。ロイスが頭で右に落とし、これを受けたオーバメヤンがエリア手前右から右足シュートを放ったが、ここはわずかに枠の右へ外れた。

 バイエルンは75分にD・コスタを下げてフランク・リベリーを投入し、勝負を決めにかかる。一方、ドルトムントは81分にロイスを下げてアドリアン・ラモスを投入した。

 試合終了間際の87分、ドルトムントは右サイドに抜けだしたオーバメヤンが、エリア右横からクロスを供給。ファーサイドに飛び込んだA・ラモスが頭で合わせたが、ここは枠の左に外れてしまった。

 バイエルンは90分にX・アロンソを下げてメフディ・ベナティアを投入。一方、ドルトムントは後半アディショナルタイム1分にギュンドアンを下げてヌリ・シャヒンを投入した。しかし、このまま両チームともに譲らず、首位攻防戦は0-0のドローに終わった。これで両チームの勝点差は「5」のまま変わらず、残すところ9試合となった。

 次節、ドルトムントはマインツと、バイエルンはブレーメンとそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
ドルトムント 0-0 バイエルン

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