ゴールを喜ぶヘルタ・ベルリンの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第23節が26日に行われ、FW大迫勇也が所属するケルンと日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンが対戦した。
ケルンは前節、4試合ぶりの黒星を喫して順位を上げることはできず、現在9位。それでも3位ヘルタ・ベルリンとの勝ち点差は7と、まだまだ上位浮上が狙える状況だ。一方のヘルタ・ベルリンは第17節のマインツ戦で勝利して以来、白星から遠ざかっており、2016年のリーグ戦初勝利を目指す。大迫はメンバー外、原口は左MFで7試合連続の先発出場を果たしている。
最初にチャンスを作ったのはホームのケルン。7分、カウンターからアントニー・モデストがエリア内右に抜け出し、右足でシュートを放ったが、ここはGKの正面に転がった。対するヘルタ・ベルリンは9分、右サイドからのクロスがエリア内左に流れると、これを拾った原口が右足シュート。DFに当たってこぼれたボールをペア・シェルブレットが右足ダイレクトで狙ったが、枠の上に外れた。24分にはミドルレンジから原口が右足を振り抜いたが、枠を捉えた強烈なシュートはGKに阻まれてしまう。
ケルンは34分、左サイドでボールを持ったレオナルド・ビッテンコートがドリブルで中央に持ち込み、エリア内左にスルーパス。走り込んだフィリップ・ムラデノヴィッチが左足で狙ったが、ここはGKに阻まれ得点とはならない。
すると前半アディショナルタイム1分にヘルタ・ベルリンが試合を動かす。相手陣内で奪ったボールが、エリア手前のサロモン・カルーに渡ると、カルーはDFを引きつけてエリア内左にラストパス。フリーとなっていたヴェダド・イビシェヴィッチが右足ダイレクトでゴール右に流し込み、ネットを揺らした。試合はこのまま1-0で前半を折り返す。
後半最初のチャンスはヘルタ・ベルリン。49分、右からのクロスがゴール前にこぼれると、走り込んだ原口が右足で狙ったが、シュートはDFにブロックされてしまった。
追いつきたいケルンは敵陣に押し込む展開が続くものの、決定的といえるチャンスを作り出すことはできず、1-0のまま時計の針が進む。逃げ切りを図るヘルタ・ベルリンは79分、カルーに代えてアレクサンダー・バウムヨハンを投入した。
ようやくケルンに決定機が訪れたのは82分。右サイドからのアーリークロスにエリア内中央のモデストが滑り込みながら足先で合わせる。しかしシュートは左ポストに弾かれ、同点ゴールとはならなかった。ピンチを凌いだヘルタ・ベルリンはその後もケルンに得点を許さず1点を守り切り、2016年のリーグ戦初勝利を挙げた。なお、原口は後半アディショナルタイム2分までプレーしている。
次節、ケルンは3月1日に敵地でインゴルシュタットと、ヘルタ・ベルリンは同2日に日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトとホームで対戦する。
【得点者】
0-1 45+1分 ヴェダド・イビシェヴィッチ(ヘルタ・ベルリン)
By サッカーキング編集部
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