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先発復帰に意欲…残留の期待を背負う清武弘嗣「プレッシャーはない」

2016.02.25

アウクスブルク戦で復帰を果たしたハノーファーMF清武弘嗣(右)[写真]=Getty Images

 ハノーファーに所属するMF清武弘嗣が、27日に行われるブンデスリーガ第23節のシュトゥットガルト戦に向けた記者会見に出席した。ドイツ誌『kicker』日本語版が伝えた。

 1部残留への期待を一身に背負う清武。足の骨折から復帰を果たしたばかりのプレーメイカーだが、この状況をプレッシャーとして捉えるのではなく、むしろモチベーションを高めるものとして考えているところだ。

「1試合1試合を楽しみながらやっていきたいと思っていますし、やり甲斐として感じているので、プレッシャーを感じるということはないです」

 チームは最下位に沈む苦しい状況にあるものの、清武は会見で笑顔を見せ、これからの巻き返しに向け前向きな姿勢を示している。

 21日に行われた前節アウクスブルク戦で途中出場し、約3カ月ぶりの実戦復帰を果たした同選手は「体調的には、ちょっと疲れている」とのことだが、シュトゥットガルト戦での先発の可能性について問われると「僕はその気ですけど、それは監督が決めることなので、今はなんとも言えません」とコメント。この試合ではMF山口蛍とともに中盤を形成することになるだろう。今週の練習では清武がトップ下、山口がボランチに入る姿が見受けられた。

 セレッソ大阪時代に一緒にプレーした山口について清武は「蛍が入ることによって相手も潰せるし、常に僕を見てくれているところがあるので、とてもやりやすさがあります」と評価。

 ただチームの現状については、「正直厳しいです」と見ているところだが、それでも“諦め”の2文字はない。むしろ日本代表はサムライの精神を覗かせ、「1つは自分たちが後悔しないように戦うこと。アクションもせずに終わってしまうと後悔だけが残ってしまうので、今は1試合1試合を『やりきる』ということが必要だと感じています」と宣言した。

 その一方でハノーファーとの契約は2018年までであり、降格となった場合には移籍も考えられるが、清武は「この3年ぐらい思っていることですが、あまり先のことを考えすぎてしまうと、自分は目の前のことに集中できなくなってしまうタイプなので、今は目の前の試合に集中することしか頭にありません。サポーターからも期待を受けているので、それに応えたいという思いだけです」と返答。

「現状は正直厳しいですが、応援してくれるファンのためにも、技術どうこうではなく100パーセントの力を出す姿をみせる必要があると思います。僕は残留を果たせると信じています」と意気込みを見せている。

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By kicker日本語版

ドイツ最大のサッカー専門誌『kicker』日本語版

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