ダルムシュタット戦で選手に指示を出すトゥヘル監督 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、4日に行われるブンデスリーガ第8節でバイエルンと対戦する。チームを率いるトーマス・トゥヘル監督が3日、同試合の前日会見に応じた。クラブ公式サイトが同監督のコメントを4日に伝えている。
今節のブンデスリーガは、首位バイエルンが2位ドルトムントを本拠地に迎える大注目の一戦が最後となる。両チームとも今シーズンは開幕から無敗をキープ。記者会見で「彼らに立ち向かい、トップパフォーマンスを見せる覚悟はできている」と話したトゥヘル監督は、さらに試合前の興奮、対戦相手の戦い方、さらにバイエルンを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督についても語った。
トーマス・トゥヘル監督は、「今回の試合は、多くのチャレンジのうちの1つに過ぎない。バイエルンは絶好調だが、彼らはもう何年もそういう状態だ。あのレベルで戦えるのは、欧州ではほかにレアル・マドリードとバルセロナだけだね。そんな彼らに立ち向かい、トップパフォーマンスを見せる準備はできている。根気、情熱、そして勇気ある戦いが必要だが、同時に余計な力を抜いてリラックスし、期待を持って挑むことも大事だ」と試合に期待を寄せた。
また、対戦相手のバイエルンについて、「彼らを最も危険なチームにしているのは、そのプレースタイルだろう。スローガンや威嚇的行為、人々の予想を排除し、謙虚さとハイレベルな戦いをベースにした競技スポーツのお手本のような雰囲気を作り出してきた。出だしを誤ったチームは、彼らに追いつけないだろうね」と分析。「バイエルン戦では新たなチャレンジに直面することになる。我々はなんとかして解決策を見つけなければならない」と試合を見据えた。
敵将のグアルディオラ監督について、トゥヘル監督は、「私が監督になったばかりのころ、グアルディオラ監督はバルセロナで頭角を現し、美しいサッカーと成功の融合を実現させていた。私はそのときにサッカーについて多くのことを学んだよ。ペップに率いられたバルセロナは1つのモデルであり、サッカー界の指標となった。彼は現在、最高の監督だね」と、称賛の言葉を送っている。
バイエルン戦は今後を占う大事な試合。トゥヘル監督は、「シーズンはまだ始まったばかりだから、結末など予想できない。ここまでは非常に満足しているが、少なくともあと勝ち点2は獲得できたはずだ。相手がバイエルンだからといって勢力争いを仕掛けることはしないよ。すべての試合にチャレンジしていくだけだ」と力強くコメント。
「我々は自分たちに多くのものを求めているが、あまりにも先の目標を設定するのは好きじゃない。チャンピオンズリーグに出場して欧州のトップチームと戦うことが目標だとしても、一歩ずつ進んでいくしかないんだ」と目の前の試合に集中していると語った。