レヴァークーゼン戦に出場した武藤(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第6節が23日に行われ、レヴァークーゼンと日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツが対戦した。
レヴァークーゼンは今シーズン開幕から2連勝と好スタートを切ったが、第3節でバイエルンに敗れるとそこから3連敗を喫しており、ホームで迎えるこの一戦で連敗脱出を目指す。対するマインツはここまで3勝2敗で9位。5試合連続で先発に名を連ね、2トップの一角を務める武藤には3試合ぶりのゴールに期待がかかる。
開始3分、ホームのレヴァークーゼンはエリア内でボールを受けたハビエル・エルナンデスがこの試合最初のシュートを放ったがGKに阻まれた。序盤からレヴァークーゼンがボールを試合する展開となったが決定機を作ることはできず、互いになかなかシュートチャンスがつかめない。
19分、攻撃を仕掛けたマインツは左サイドに流れた武藤がマークを1人かわしてエリア内に侵入するとDFに倒されたが主審のホイッスルは鳴らずPK獲得とはならなかった。
レヴァークーゼンは35分、DFのクリアが中途半端になったボールをつなぎ、最後はエリア内でハカン・チャルハノールが振り向きざまに左足でシュートを狙ったがDFに当たったボールはゴール右に外れてしまう。38分にもエリア内右でドリブルを仕掛けたカリム・ベララビが右足でシュートを放ったがGKロリス・カリウスが弾き出した。
立ち上がりから攻勢に出たレヴァークーゼンだったが得点を奪うには至らず、一方、我慢の時間が長くなったマインツはシュートチャンスを迎えることなく前半を折り返す。
後半に入り49分にマインツがようやくこの試合最初のシュートチャンスを迎える。右サイドを抜けだしたクリスティアン・クレメンスがエリア内右から右足でシュートを狙うも、アウトにかかったシュートはゴール右にそれた。対するレヴァークーゼンも57分、エルナンデスからパスを受けたチャルハノールがエリア外ゴール正面から左足でシュートを放つと、GKが弾いたところにエルナンデスが詰めたがわずかに届かず、DFにクリアされてしまった。
58分、マインツはクリストフ・モリッツに代えてダニー・ラッツァを投入する。
すると62分、マインツに決定機が訪れる。カウンターを仕掛けクレメンスからのパスでDFラインの裏に抜けだしたユヌス・マッリがGKと1対1となったが右足でニアサイドを狙ったシュートはGKの左手に弾かれてしまった。マインツはさらに68分、右サイドをドリブルで突破した武藤が深い位置からニアサイドに走りこんだマッリにラストパスを供給。しかしGKをかわしたファーストタッチがそのままゴールラインを割ってしまいシュートにつなげることはできなかった。
徐々にチャンスを作り始めたマインツだったが、69分に失点を喫してしまう。前線で粘ったハビエル・エルナンデスがDF2人を抜いて右足ミドルを放つとチャルハノールに当たってコースが変わったシュートがゴールネットを揺らし、レヴァークーゼンが先制点を奪った。得点直後の70分、レヴァークーゼンはエルナンデスに代えてシュテファン・キースリンクを投入する。
マインツは77分、エリア手前ゴール正面でドリブルを仕掛けた武藤が倒され、絶好の位置でFKを得る。しかしクレメンスが右足でゴール左を狙ったシュートはGKに弾かれ得点とはならない。
81分、マインツは武藤に代えてジョン・コルドバを投入した。しかし最後まで同点ゴールを奪うことはできず、試合はレヴァークーゼンが1-0で勝利を収め連敗を脱出。マインツは今シーズン3敗目となった。
次節、レヴァークーゼンは26日に敵地でブレーメンと、マインツは同日にホームで昨シーズン王者バイエルンと対戦する。
【得点者】
1-0 69分 ハビエル・エルナンデス(レヴァークーゼン)