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ドイツのバニシングスプレー騒動第2幕…禁止物質問題の次は“寒さ”

2015.02.17

現在は欠かせないアイテムになっているバニシング・スプレー [写真]=Bongarts/Getty Images

文=鈴木智貴

 昨年のブラジル・ワールドカップで使用され、今シーズン途中からブンデスリーガにも導入された、FKのポイントや壁の位置を示す際に用いられるバニシングスプレー。これに関して新たな問題が浮上している。

 そもそもドイツでは、製品の安全及び認証試験などを行っている『テュフ・ラインランド』社の技術基準適合認定において、「ホルモンに何らかの作用をもたらす禁止物質が含まれている」という論争が巻き起こり、一時は「バニシングスプレーの導入が見送られるのではないか?」と見られていた。

 しかしその後、ドイツサッカー連盟(DFB)の審判委員会が提携している『テュフ・ラインランド』社とは別の検査機関が、同スプレーの使用に大きな問題はないと決定。予定されていたとおり、第8節から導入する運びとなった。

 こうしてすぐさま沈静化した“スプレー騒動”。しかし今回は、また違った意味で「使いたくても使えない」状態なのだ。

 14日に開催されたブンデスリーガ第21節、ホッフェンハイム対シュトゥットガルトの42分、シュトゥットガルトがゴール付近やや右の位置でフリーキックを獲得。そしてトビアス・ヴェルツ主審がボールと壁のポジションをスプレーでマーキングしようとしたが、泡が全く噴出されない。結局そのままマークなしの状態でFKを蹴る運びとなったが、後半に入っても同スプレーは使えないままだった。

 原因は他でもない、ドイツの“寒さ”。それによりスプレーがうまく機能せず、泡が噴射されなかったのだという。

 ドイツ紙『ビルト』によるとDFBは今年に入り、これまで使用していたアルゼンチン製のバニシングスプレーから、ドイツ北西部ノルトライン・ヴェストファーレン州に拠点を置くスポーツメーカー『シュヴァイツァー・エファックス』社のものに変更。しかしDFB審判委員会のミヒャエル・フレーリッヒ氏いわく「残念ながら、まだ現在も『シュヴァイツァー・エフェックス』社のスプレーには、いくつか問題がある。例としては、(寒さにより使えなくなるだけでなく)距離が離れてしまうと泡が見えにくくなってしまうこともある」そうで、同社とDFBは今後、解決策を練っていかなければならない。

 一難去ってまた一難…ブンデスリーガにおけるスプレー騒動“第2章”は、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。

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