先制点をアシストしたフランクフルトのMF乾貴士(中央)[写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第20節が8日に行われ、アウクスブルクと日本代表MF長谷部誠、同MF乾貴士が所属するフランクフルトが対戦した。長谷部と乾はスタメンで出場している。
前節、2位ヴォルフスブルクに引き分けたフランクフルト。チームの勝ち点1獲得に貢献した長谷部は、ブンデスリーガ公式HPでマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなど存在感を発揮した。乾も先制点を演出しており、今節も両選手の活躍に期待がかかる。
開始早々にゴールを生んだのはアウクスブルクだった。7分、左サイド遠目の位置でFKを獲得。ピエール・エミール・ホイビュルクがペナルティエリア内に入れると、ハリス・セフェロヴィッチのクリアボールをハリル・アルティントップが繋ぎ、最後はラグナル・クラヴァンが右足で流し込んで先制に成功する。
アウクスブルクは攻撃の手を緩めない。37分にFKのチャンスを得ると、ホイビュルクのクロスをニアサイドのヤン・イングヴァー・カールゼン・ブラッカーがヘディグで後ろに流す。フリーのラウール・ボバディジャが左足で決めて追加点を奪った。
対するフランクフルトも意地を見せる。前半終了間際、右サイドの深い位置でFKを獲得すると、キッカーの乾が絶妙なクロスを供給。競り合いの中飛び出したマルコ・ルスのヘディングシュートは相手GKに阻まれるが、こぼれ球をシュテファン・アイグナーが押し込み1点を返す。
良い形で前半を終えたフランクフルトは、後半開始から乾に代えてゾニー・キッテルを投入。両者の激しい攻防が続く中、フランクフルトに待望の同点弾が生まれる。70分、ハーフウェーライン付近でカルロス・ザンブラーノのパスに抜け出したアレクサンダー・マイヤーがドリブル突破。エリア内で相手GKとの1対1を制し、ゴール右隅に流し込んだ。
しかし、反撃もここまで。2-2で試合は終了し、勝ち点1を分け合った。アウクスブルクは今シーズン初の引き分け、フランクフルトは2試合連続の引き分けとなった。なお長谷部はフル出場、乾は前半までプレーしている。
次節、アウクスブルクはブレーメンと、フランクフルトはDF内田篤人が所属するシャルケと対戦する。
【スコア】
アウクスブルク 2-2 フランクフルト
【得点者】
1-0 7分 ラグナル・クラヴァン(アウクスブルク)
2-0 37分 ラウール・ボバディジャ(アウクスブルク)
2-1 45+2分 シュテファン・アイグナー(フランクフルト)
2-2 70分 アレクサンダー・マイヤー(フランクフルト)