中村敬斗が今季2点目！　伊東純也とともにスタッド・ランスの勝利に貢献／リーグ・アン第17節

　リーグ・アン第17節の全試合が20日に各地で開催された。

　現在2連敗中のスタッド・ランスはホームにル・アーヴルを迎えた。スタッド・ランス所属の伊東純也、中村敬斗ともに先発に名を連ねた一戦は、25分に均衡が破れる。序盤から伊東と中村を中心にチャンスの数を増やしていったスタッド・ランスは、敵陣右サイドでパスを受けたトマ・フォケがダイレクトで中央へ折り返すと、ニアサイドへ飛び込んだモハメド・ダラミーが相手を引き付け、ボールは中村の元へ。右足ダイレクトでゴールネットを揺らした。中村の今季2点目で先手を取ったスタッド・ランスは、後半もル・アーヴル相手に主導権を握る。ダラミーのゴールがオフサイドで取り消しとなるシーンもあったが、これ以上の追加点は生まれず、1－0でタイムアップ。中村の負傷からの復帰後初得点は貴重な決勝ゴールとなり、スタッド・ランスが3試合ぶりの白星を飾った。

　前節のリール戦を1－1のドローで終えたことで、リーグ・アンでの連勝が「8」でストップしていた首位のパリ・サンジェルマン（PSG）は、ホームでメスと激突。前半はスコアレスで終了したものの、後半立ち上がりの49分に右サイドのイ・ガンインのクロスボールからヴィティーニャが先制ゴールを決める。60分にはペナルティエリア手前左からキリアン・エンバペが狙い澄ましたコントロールショットを沈め、リードを広げた。72分にはセットプレーから1点を返されたものの、終盤の83分には相手のミスからエンバペがこの日2点目をマーク。試合はこのまま3－1でタイムアップを迎えた。

　今季ここまで上位争いを演じながら、前節は下位に沈むリヨンを相手に0－1と黒星を喫したモナコは、今節は2試合ぶりの白星を目指してトゥールーズの本拠地に乗り込んだ。試合は立ち上がりの5分、トゥールーズのフランク・マグリにヘディングシュートを決められ、モナコは早い時間帯から1点を追いかける展開に。それでも、26分にはゴール前のこぼれ球を拾ったウィサム・ベン・イェデルが同点ゴールを決めると、44分にはベン・イェデルがPKで逆転ゴールを叩き込んだ。後半の立ち上がりにはアレクサンドル・ゴロヴィンが報復行為でレッドカードを提示され、モナコは数的不利での戦いを強いられたが、このままリードを守り切ってタイムアップ。5試合連続でスターティングメンバーに入った南野拓実は、74分までプレーした。

　また、今季開幕から低迷を続けていたリヨンは、ホームでナントと対戦。後半の立ち上がりにカウンターの流れからアレクサンドル・ラカゼットが先制点を決めると、1点のリードを守り切り、試合はこのままタイムアップ。3連勝を飾って遂に降格圏を脱出した。

　今節をもって2023年内に開催予定のリーグ・アンは全日程が終了した。ここから各クラブは束の間のウインターブレイクに突入。年明け早々の1月4日にはPSGとトゥールーズが対戦するトロフェ・デ・シャンピオンが開催予定で、1月5日〜7日にかけてはクープ・ドゥ・フランス3回戦が組み込まれている。リーグ・アンは1月12日に再開予定だ。

　今節の試合結果および順位表は下記のとおり。

■リーグ・アン第17節

▼12月20日（水）
パリ・サンジェルマン　3－1　メス
ストラスブール　2－1　リール
トゥールーズ　1－2　モナコ
リヨン　1－0　ナント
ニース　2－0　RCランス
クレルモン　1－3　レンヌ
スタッド・ランス　1－0　ル・アーヴル
モンペリエ　1－1　マルセイユ
スタッド・ブレスト　4－0　ロリアン

■順位表

※（）内は勝ち点／得失点差
1位　パリ・サンジェルマン（40／＋28）
2位　ニース（35／＋10）
3位　モナコ（33／＋11）
4位　スタッド・ブレスト（31／＋10）
5位　リール（28／＋7）
6位　マルセイユ（27／＋7）
7位　RCランス（26／＋4）
8位　スタッド・ランス（26／－1）
9位　ストラスブール（23／－4）
10位　レンヌ（19／＋1）
11位　ル・アーヴル（19／－3）
12位　モンペリエ（18／－2）
13位　ナント（18／－9）
14位　メス（16／－11）
15位　リヨン（16／－11）
16位　トゥールーズ（14／－8）
17位　ロリアン（12／－14）
18位　クレルモン（11／－15）