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ガルティエ監督がPSGに吹かせた“新たな風”…川崎F戦で採用の新システムは「継続していく」

2022.07.20

この夏からPSGの指揮官に就任したガルティエ監督 [写真]=金田慎平

 パリ・サンジェルマン(PSG)は20日、『エアトリ presents Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022』の川崎フロンターレ戦に臨み、2-1で勝利した。試合後、PSGを率いるクリストフ・ガルティエ監督がメディア対応に応じた。

 ガルティエ監督は「今晩の試合はリズム感のある躍動的な試合だった」と総括。ヨーロッパのリーグ戦は現在プレシーズン期間となっているものの、Jリーグは春秋制のためシーズンの真っ只中だ。「相手チームはフィジカル面でも戦術面においても、様々な意味で準備万端というチームだった」と話した通り、ピッチ上ではコンディションの差を実感する場面もあったようだ。

 それでも、PSGは32分にFWリオネル・メッシが先制点を挙げ、後半にはメッシとのワンツーで左サイドを突破したフアン・ベルナトのクロスをアルノー・カリムエンドが押し込み、2点のリードを奪った。ガルティエ監督は「そんな相手に対し、我々は攻撃で素晴らしいコンビネーションを見せられたと思う。我々の選手はしっかりとプレスをかけ、前線から攻めることができて嬉しく思う」と話しており、川崎Fについては「とても手強いチームと戦えた。それによっていろいろなチャンスが生まれた」と語った。

 この試合では、リオネル・メッシをトップ下に置く「3-5-2」を採用した。来日後の公開練習でも度々見られた布陣で、この夏から新たに指揮を執るガルティエ監督が“新しい風”を吹かせているとも言える。新システムについては「選手にとっては新しいシステムを身につけないといけなかったため、バランスが取れなくなったりする場面もあった」と課題を口にしつつも、継続してこのシステムで戦うことを強調している。

「もちろん、このシステムを継続していく。既に2つの親善試合を行い、攻守両面で様々なトレーニングも実施した。シーズン中は色々な状況に合わせて戦わなければならないため、他のシステムも常に頭に置いておく必要がある。シーズンは長く、今季はワールドカップも入ってくるため、よりタイトなスケジュールになっている。様々な理由で選手が長らく離脱することもあると思うので、他のシステムも常に頭に入れておかないといけない。だが、構想としてはより攻撃的な形を模索し、より強いチームでありたいと思う」

 一方で、終盤にはセットプレーの流れから川崎Fの山村和也にヘディングシュートを叩き込まれ、終わってみれば1点差。スコアだけを見れば辛勝とも言えるゲームとなってしまった。ガルティエ監督は「選手のコンディションが万全ではない部分もあったが、このプレシーズン2回目の試合だ。相手にも随分と多くのチャンスを作らせてしまったと思う」と、選手個人のパフォーマンスには満足していないことも明かす。

 けれども、「我々がこれからやっていかないといけない方向性を見せられた」と手応えも口にしており、今後の日本での2試合では「攻撃の場面で人が多すぎても、全体のバランスを欠いてしまう。あと2週間の間に必要な対策を立てていく必要がある」と“チャレンジ”する姿勢を強調した。また、気になる今後の補強にも言及しており、「右サイドでよりポリバレントな選手を探している。それについては私の口から詳しく話すことはできないが、数日後には新たな選手が入ってくると考えている」と話した。

 この試合ではケイラー・ナバス、マルコ・ヴェラッティ、レアンドロ・パレデスの3名がメンバー外となった。コンディションが心配される中で、ガルティエ監督は3選手の状態についてもコメントした。

「パレデスは昨日の練習の後、筋肉に違和感があった。大したことではないが、今回のツアーの最後までには復調させたいと言う気持ちがあり、メンバー外となった。ヴェラッティについては、練習時にキックをした際に痛みがあるという話なので、今回の試合には参加させなかった。次回の試合からはメンバーに入るだろう。ナバスは、次の試合からはスタメンに入り、かなりの時間プレーすることになる」

 PSGの日本ツアーは今後も続き、23日には埼玉スタジアム2002で浦和レッズとの一戦(19:00キックオフ予定)に臨む。その後、25日にパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪と対戦(19:00キックオフ予定)予定だ。

By サッカーキング編集部

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