ニースvsマルセイユで乱闘騒ぎ [写真]=Getty Images
22日に行われたリーグ・アン第3節ニース対マルセイユが、試合途中の乱闘騒ぎで中止となった。
事件はニースの1-0のリードで迎えた75分頃に発生。『アリアンツ・リヴィエラ』のバックスタンドに陣取ったニースのサポーターは、コーナーキックを蹴りに向かったマルセイユのMFディミトリ・パイェに向かってペットボトルを投げつける。その一つがパイェの背中に直撃し、同選手は逆上してスタンドにペットボトルを投げ返す。
スタンドからはさらに物が投げ込まれ、マルセイユの選手たちが集まりスタンドに向けて抗議。すると、数十人以上のニースのサポーターが電光掲示板を破壊して続々とピッチに侵入し、選手たちと乱闘を繰り広げた。なお、乱闘により、マルセイユのMFマテオ・ゲンドゥージとDFルアン・ペレスが首に打撲や擦り傷を負ったことも伝えられている。
Crazy scenes in Ligue 1 last night. The match between Nice and Marseille was eventually abandoned after chaos descended on the pitch.
OGC Nice ultras stormed the pitch and attacked Luan Peres, Guendouzi and Dimitri Payet, among others. pic.twitter.com/M48lr1dE30
— Don Robbie (@ItsDonRobbie) August 23, 2021
試合は1時間以上中断。ニースの選手たちは試合を再開するためにピッチへと戻ったが、マルセイユがプレー再開を拒否したため、試合は中止が決定した。現在、LFP(フランスプロリーグ機構)は試合の扱いに関する公式声明を発表していない。ただ、現行のルールではマルセイユの試合放棄とみなされ、ニースが3-0で不戦勝となる可能性があるようだ。
マルセイユのパブロ・ロンゴリア会長は試合後、「今日起きたことは、まったく受け入れられない。レフェリーも安全が保証されていないことを確認し、試合を再開することを望まなかった。しかし、リーグは公序良俗に反するという理由で、試合の再開を希望した。そのため、私たちは試合を再開せずマルセイユに戻る事を決断した」と遺憾の意を表明していた。
23日のフランスメディア『RMC Sport』によると、現地時間22日22時30分頃、ピッチに侵入した3人の未成年者が逮捕された模様。なお、3人の身柄はすでに両親に引き渡されている。また、ニースの検察当局は23日、乱闘事件について警察の捜査が開始されたことを明らかにしたが、現段階では誰も拘束されていないという。
By サッカーキング編集部
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