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コロナ危機後にサッカー界激変か…元欧州議会議員「エンバペの価値は47億円に落ちる」

2020.04.19

移籍金4億ユーロとも報じられているエンバペ [写真]=Getty Images

 新型コロナウイルス危機の終息後、サッカー界が激変するかもしれない。元欧州議会議員のダニエル・コーン・ベンディット氏がフランス紙『ウエスト・フランス』のコラムで“アフターコロナ”を展望した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界各国のリーグが中断を余儀なくされ、財政危機に陥っているクラブも少なくない。ドイツではブンデスリーガ1部と2部の13クラブが破産危機に直面しているとも報じられている。

 フランス生まれでドイツ国籍のコーン・ベンディット氏は、緑の党の欧州議会議員やフランクフルト副市長などを務め、政治家やライターとして活動してきた。サッカー好きだという同氏は今回、新型コロナウイルスの大きな影響を受けるスポーツ界について、「この危機がプロスポーツの不条理を一掃するだろう。核攻撃でも行われ、別の基準で再建されるかのようにだ」と終息後を展望。

 続けて、高額移籍が見込まれるパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エンバペを引き合いに出し、スポーツ界のお金にまつわる常識が変わると予想している。

「エンバペの移籍金は2億ユーロ(約230億円)から3500〜4000万ユーロ(約41〜47億円)に落ちるだろう。そして、誰が彼を買うことができるのだろうか。事実上の規制が生まれ、サラリーキャップ(年俸限度)以上の制度が必要になるだろう。選手の年俸だけではなく、肖像権や広告にも関わる再編だ。ビジネスをしている経営者たちのシステムを壊さなければいけない。例えば、テレビ放映権の契約交渉をする際には、オリンピックのスポーツやアマチュア選手への分け前があるべきだ」

 近年のサッカー界では選手の移籍金やテレビ放映権料などが急速に高騰してきた。新型コロナウイルスの感染拡大による危機的状況を経験したあと、サッカー界はどのような世界になっているのだろうか。

By サッカーキング編集部

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