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“2日で退任”騒動の名将が酒井宏樹を指導? ビエルサ氏、マルセイユ復帰か

2016.08.23

酒井宏樹(右)が所属するマルセイユ復帰を報じられたビエルサ監督(左) [写真]=Icon Sport via Getty Images、Getty Images

 ラツィオとの契約をわずか2日で解除したことで話題となったマルセロ・ビエルサ氏が、日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユの指揮官に復帰する可能性が高まっているようだ。フランス誌『フランス・フットボール』の報道を引用し、イギリス紙『ガーディアン』が22日に報じている。

 報道によると、マルセイユはルクセンブルク人経営者のジェラール・ロペス氏へクラブを売却する可能性が高まっている。『フランス・フットボール』はすでに交渉が成立したと報じたうえで、新オーナーとなるロペス氏がビエルサ氏を新指揮官として招へいする意向だと伝えた。

 なおマルセイユは同誌の報道を受け、公式HPで声明を発表。現オーナーのマルガリータ・ルイ・ドレイフュス氏がクラブ売却決定を否定しているが、「売却日が確定した際にはリリースが出される」との記述もあり、交渉が進んでいることが示唆されている。

 仮に報道どおり、ロペス氏の新オーナーが決まった場合には、ビエルサ氏の指揮官就任交渉も進むものと見られている。マルセイユは現在、フランク・パッシ監督が指揮を執っているが、リーグ・アン開幕2試合で1分け1敗と苦しんでいる。酒井は2試合連続でフル出場と上々のスタートを切ったが、指揮官交代に直面するかもしれない。

 ビエルサ氏は1955年生まれの61歳。母国アルゼンチンのニューウェルズで指揮官としてのキャリアをスタートし、メキシコやスペインのクラブを歴任した。1998年から2004年にかけてはアルゼンチン代表を指揮。2007年から2011年まではチリ代表を率いた。以降はアスレティック・ビルバオを経てマルセイユの指揮官に就任。就任2年目の2015-16シーズン、リーグ・アン開幕戦後の記者会見で突然、辞任を表明した。

 そして今年7月6日、ラツィオ指揮官就任が発表に。セリエA初挑戦となる予定だったが、わずか2日で契約解除を申し入れたことで話題となっていた。

 戦術マニアとして知られ、「エル・ロコ」(変人の意)という異名も持つビエルサ氏。マルセイユ復帰が決まれば酒井を指導することとなる。今後の動向に注目が集まる。

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