ベルギー代表でプレーするエデン・アザール。チェルシーでは今季リーグ戦28試合3ゴールにとどまっている [写真]=Getty Images
現在、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングで首位のアルゼンチン代表に次ぐ2位と、ユーロ2016の出場国で最上位に着けているベルギー代表。優勝候補の一角として大会に臨むチームで、完全復活が待たれている選手と言えばチェルシーのMFエデン・アザールだろう。
昨シーズンはプレミアリーグで14ゴールを決め、チェルシーのリーグ制覇の原動力としてリーグ最優秀選手にも輝いたアザールだが、今シーズンは一転して極度のゴール欠乏症に見舞われ、チーム低迷の原因として多くの批判を浴びてきた。しかし、先月23日に行われた第35節のボーンマス戦で今シーズン初得点を含む2ゴールを挙げると、2日に行われた第36節のトッテナム戦では相手の逆転優勝の望みを打ち砕く同点弾を決めるなど、ここに来て本来のプレーを取戻しつつある。
この2試合連続得点にはアザールも手応えを感じているようで、専門チャンネル『Canal Plus』とのインタビューで、「再びゴールを決められるようになったのは、シュートを打つためのしかるべきポジションでプレーできているのが全てだ」と説明するとともに、復調に自信を見せた。
「今の状態は80~85パーセントと言ったところだ。フィジカル・コンディションは試合を重ねることで上がって行くものだが、いち早くトップフォームを取り戻して、全てにおいて本来のフィーリングでプレーしたい」
アザールはまた、チェルシーでの失意のシーズンを忘れるためにも、ベルギー代表ではユーロ2016で好成績を残すとの意欲を示した。
「今シーズンは昨シーズンのようには行かなかった。しかし、ユーロを良い大会にできれば、クラブでの悪いシーズンは忘れられることだろう」