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史上最速? イングランド代表MFデルフ、試合開始9秒で負傷交代

2015.09.10

ユーロ2016予選、スイス戦で負傷したMFデルフ(中央) [写真]=Getty Images

 8日に行われたユーロ2016予選のイングランド代表対スイス代表の一戦。イングランドはマンチェスター・Uのウェイン・ルーニーとトッテナムのFWハリー・ケインのゴールで2-0と勝利を収め、出場53チームの中で唯一となる全勝をキープした。

 前節終了時点ですでに本大会への出場を決めていたイングランド。そのためスイス戦ではスウォンジー所属のMFジョンジョ・シェルヴィーといったフレッシュな選手を先発で起用した。こうした選手の起用に関してロイ・ホジソン監督は予め宣言していたのだが、この試合では開始早々に思わぬハプニングが起きた。

 先発メンバーに入ったマンチェスター・CのMFファビアン・デルフがキックオフ直後に負傷したのだ。デルフにとってこの試合はイングランド代表としての7試合目。ユーロ本戦に向け本人も絶好のアピールチャンスと捉えていたに違いないのだが、デルフを悲劇が襲った。

 キックオフ早々ボールを受け、スプリントするデルフ。すると次の瞬間、左足のふくらはぎを痛め倒れ込んでしまう。デルフは痛みを感じるとプレーの中断を要求し、一度ボールは外に出された。この時、時計が示していた経過時間は29秒。イギリス紙『デイリー・メール』によると、デルフがふくらはぎを押さえ始めたのはキックオフからわずか9秒後のことで、「イングランド代表としての最短出場時間」だったという。おそらくこれは全体でも史上最速の負傷でもあるだろう。

 結局デルフはこの後プレーを続けることができず、エヴァートンのMFロス・バークリーと交代した。イングランド代表の公式ツイッターはこの試合をテキスト実況しておりこの一連の流れもリアルタイムに伝えていた。

ファビアン・デルフに早くも問題が発生」と負傷を報告すると、続けて「イングランドに早くも交代」とバークリーの投入を実況。“ナカの人”も、まさかこれほど早くに重要な局面をタイピングすることになるとは思っていなかっただろう。

 途中出場したバークリーは試合終了までプレーし続けた。キックオフ直後ということもありなかなか心の準備ができていなかったはずであるが、イギリス紙『イブニング・スタンダード』はバークリーについて、「複数のポジションでプレーした。(バークリーが)ここまで早くにフィールドに入ることを予想していなかったことを考えれば、上手くプレーした」と評し、レーティングで6をつけている。

 ちなみに、デルフの採点は“N/A”。これは“not applicable”の略語であり、採点不可であることを示す。さすがに9秒間のプレーを採点するわけにはいかなかったようだ。

(記事提供:Qoly)

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