セビージャからバルセロナへの移籍が決まったクンデ [写真]=Icon Sport via Getty Images
セビージャのスポーツディレクター(SD)を務めるモンチ氏が、フランス代表DFジュール・クンデ売却の真相を語った。スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』が29日に同氏のコメントを伝えている。
当初、クンデに関してはチェルシー行きが濃厚と見られており、クラブ間でも個人条件でも合意に達したことが報じられていた。しかし、バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督と連絡を取っていたというクンデがバルセロナ行きを望んだことで状況は一変。最終的にはバルセロナ加入が決定し、2027年6月30日までの5年契約を締結した。移籍金は5000万ユーロ(約68億円)+1000万ユーロ(約14億円)となる見込みだ。
モンチSDはバルセロナからのオファー内容について、「最初のオファーは不十分だったが、最終的には良い条件のオファーが届いた。代理人の仲介手数料を支払う必要がなかったんだ」と説明。チェルシーではなくバルセロナへの売却を決めた理由については、「条件の良いオファー」であったためだと主張した。
「市場が開いた時にはもっと多くのクラブがクンデに関心を示していたが、最終的には2つのクラブになった。バルセロナとチェルシーだ。特にチェルシーについては、先週の木曜日(21日)に口頭合意に至っており、選手も条件面で合意していた。しかし、ピッチ上での自身の役割といった点で、クンデ自身が疑問を抱いた。さらに、チェルシーも躊躇していた。そんな状況の中で現れたのがバルセロナだった」
「木曜日の夜に彼はチェルシーに売られた。しかし、チェルシーが躊躇し、待っている間にバルセロナが来た。後になってチェルシーも再び獲得を望んだことは事実だが、我々はバルセロナに売ることに決めた。チェルシーよりもバルセロナの方が良い条件のオファーを持ってきたからだ」
また、モンチSDは「我々のビジネスモデルは、選手を売って資本を得ることだ。これにより、強力なスカッドを持つことができる。セビージャの利益を守るために、やるべきことをやった。売らなくてはならなかったんだ」と主張。ラ・リーガのライバルクラブに選手を渡すこととなってしまったが、「私たちは別の次元にいる。彼らは我々から何百万ユーロも出して選手を買うことができるが、我々はそうではない。我々は反骨のクラブだ。バルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードのライバルであると考えることもできるが、同じ目的から出発しているわけではないことを覚えておかなければならない」と話している。
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By サッカーキング編集部
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