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バレンシア、会見で人種差別否定のカディスDFを非難「謝罪する絶好の機会を逃した」

2021.04.06

バレンシアがディアカビを擁護する声明を発表 [写真]=Getty Images

 バレンシアは6日、カディスに所属するスペイン人DFフアン・カラの発言に不快感を示す公式声明を発表した。

 4日に行われたリーガ・エスパニョーラ第29節カディスバレンシア戦では、30分頃にバレンシアのフランス人DFムクタル・ディアカビとカラの間で口論が発生。その際、ディアカビはカラに人種差別の言葉を浴びせられたと主張し、バレンシアの選手たちはディアカビをサポートするために試合を中断してロッカールームへと引き上げた。しかし試合は約20分後に再開され、交代したディアカビはスタンドから戦況を見つめた。なお、バレンシアは後に、審判から「試合をボイコットすれば、勝ち点剥奪もあり得る」と説明されたことを声明で発表していた。

 ディアカビは6日、自身のSNSでカラに「クソッタレの黒人」と言われたことを明かした。一方、カラは同日に記者会見を開き、自身に向けられた疑惑を完全に否定。「僕らは観客のいないサッカーをしていて、20〜25台のカメラや集音マイクがあり、22人の選手や3人の審判もいたのに、誰も何も聞いていない。今行われているのは、まるでサーカスだ。全てが純粋なデマだよ」と、人種差別がなかったことを主張した。
 
 バレンシアはカラの会見終了後、「フアン・カラ、私たちはあなたを信じない」と題した公式声明文を発表。同選手の会見内容を次のように批判した。

カディスフアン・カラ選手が、我々のムクタル・ディアカビ選手に対して行った深刻な人種差別的な侮辱行為について、48時間後に否定する発言をしたことを心から遺憾に思います」

フアン・カラはその過ちを認めて関係者に謝罪する絶好の機会を逃しました。その代わりに、彼はディアカビやバレンシアのその他のメンバーを攻撃しています」

バレンシアはディアカビを完全に信じており、彼を全面的にサポートすることを改めて表明します。4月6日に行われたフアン・カラの記者会見での脅迫行為を受けて、クラブ、会長、ディアカビー選手は、最後まで戦うという深い信念をそのまま維持しています。バレンシアは、サッカー界と社会における取り締まり強化と人種差別との戦いをやめることはありません」

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