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9年ぶりの決戦? 予想オッズは?…今季初のエル・クラシコについて知っておきたい8つのこと

2019.12.18

クラシコを見る前におさらいしておきたい8つのデータを紹介 [写真]=Getty Images

 世界最高峰の戦いがいよいよ幕を開ける。12月18日に行われるリーガ・エスパニョーラ第10節延期分では、バルセロナレアル・マドリードが激突。伝統の一戦“エル・クラシコ”は、バルセロナの本拠地カンプ・ノウで開催される。

 勝ち点35で並ぶ両雄の首位攻防戦は、どんな結末を迎えるのか。全世界が注目する大一番について、ここまでは8つの情報を紹介する。

その差わずか1勝

 今回が公式戦通算243回目となるクラシコ。過去242戦の成績は、バルサの96勝、レアルの95勝、51引き分けと、その差はわずか1勝しかない。今年3月に行われた前回のクラシコでは、バルサが1-0で勝利。通算成績でレアルを87年ぶりに逆転した。ちなみに、リーグ戦の通算成績は互いに72勝(34引き分け)と、まったくの互角である。まさに「永遠のライバル」という言葉が相応しい。

珍しい延期試合

[写真]=Getty Images

 ご存知のとおり、今回のクラシコは“延期試合”である。2年前のカタルーニャ州の独立を問う住民投票を主導したとして、10月14日にスペイン最高裁が州政府の関係者9人に有罪判決を言い渡した。これが引き金となって、大規模なデモが頻発。安全性の確保が難しいとして、同26日に開催予定だったクラシコは12月に延期された。なお、クラシコが延期されたのは今回が初めてではない。2010年11月29日に開催されたクラシコは、当初予定された試合日とカタルーニャ州の地方選が重なったため、警備上の問題で月曜開催となった。結果は5-0でバルサが快勝。ジョゼップ・グアルディオラ監督(当時バルセロナ指揮官)とジョゼ・モウリーニョ監督(当時レアル・マドリード指揮官)のクラシコ初対決としても大きな注目を集めた試合だった。

同勝ち点での対戦は9年ぶり

 両チームが同勝ち点で対戦するのは、2010年4月10日のリーガ・エスパニョーラ第31節以来、9年ぶりとなる。勝ち点77で並んでいた当時のクラシコは、バルサが敵地サンティアゴ・ベルナベウで2-0と勝利。3ポイントのリードを奪ったバルサが、そのままリーグ制覇を成し遂げた。今回の一戦は優勝争いの行方を決定づけるほどの重みはないが、いわゆる“シックスポインター”である。試合終了のホイッスルが鳴るまで互いに勝利を狙うだろう。

S・ラモスは歴代最多出場に王手

[写真]=Getty Images

 レアルの主将セルヒオ・ラモスは、クラシコ最多出場記録に王手をかけている。今年3月の前回対戦で通算42試合目の出場を果たし、同クラブOBで歴代トップのマノロ・サンチス氏まであと1試合と迫った。S・ラモスはレアルに加入した2005年にクラシコデビューを飾って以降、出場した42試合で13勝9分け20敗。負け越してはいるが、クラシコで挙げた4得点はレアルの現所属選手でベンゼマ(9得点)に次ぐ記録であり、すべて頭で決めたゴールとなっている。

カンプ・ノウと好相性のジダン監督

[写真]=Getty Images

 レアルのジダン監督は、カンプ・ノウと非常に相性が良い。監督として戦ったクラシコは過去7試合で3勝2分け2敗。また、2001年夏から2006年の現役引退まではレアルの選手としてクラシコ11試合に出場し、4勝4分け3敗の成績を収めている。トータルで5敗を喫しているが、カンプ・ノウで敗れたのは選手時代の1度だけ(2004年11月のクラシコで0-3)。監督就任以降はカンプ・ノウで2勝2分けと負け知らずなのだ。今回は、今年3月の電撃復帰後に迎える初めてのクラシコ。相性の良さを見せつけることになるのだろうか。

得点王争いの主役が激突

[写真]=Getty Images

 同勝ち点で並ぶ両チームだが、得点王争いでも両エースが激しいデッドヒートを繰り広げている。レアルのカリム・ベンゼマはリーグ開幕5試合で5ゴールを奪うと、その後もペースを落とすことなく得点を重ね、ここまで12ゴールを記録。対するメッシは、プレシーズン中のケガで出遅れを余儀なくされたが、10月6日のリーガ・エスパニョーラ第8節セビージャ戦で今季初ゴールを挙げると、11月のセルタ戦と12月のマジョルカ戦でハットトリックを達成。ベンゼマと並ぶリーグトップの12ゴールを叩き出している。ちなみに、バルサはクラシコ通算400得点にリーチをかけており、メッシが節目のゴールを奪うのかにも注目が集まる。

主審のジャッジにも注目

[写真]=Getty Images

 クラシコでは、審判のジャッジも大きな話題となる。18日の試合で主審を務めるのは、アレハンドロ・ホセ・エルナンデス・エルナンデス氏。1982年生まれの37歳で、クラシコを担当するのは今回で4度目となる。過去3戦の成績は1勝1分け1敗と、両チームにとっては可もなく不可もなくといったところだろう。ただし、担当した3試合すべてで退場者を出しており、最初の2試合はS・ラモス、そして2018年5月にカンプ・ノウで行われたクラシコではセルジ・ロベルトにレッドカードを提示している。両チームの選手は細心の注意が必要であり、主審のゲームコントロールも勝敗を分けるカギとなりそうだ。

予想オッズは?

 日本時間18日午前9時現在、イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』はバルサの勝利に「1.80倍」、レアルの勝利に「4.0倍」、そしてドローに「4.0倍」というオッズをつけている。同勝ち点で並ぶ両雄だが、ホームアドバンテージを持つバルサが優勢と予想しているようだ。なお、レアルはバルサ戦、ここ6試合で勝利がない(2分け4敗)。これだけ長く勝てていないのは2012年以来のことになる。果たして負の連鎖を断ち切ることができるのか。あるいは、バルサが1年以上負けていないホームで強さを見せつけるのか。意地とプライドをかけた好ゲームを期待したい。

(記事/Footmedia)

☆12月はWOWOWでリーガが見逃せない!☆

〇伝統の一戦クラシコ バルセロナ vs レアル・マドリード
12/18(水)深夜3:30~ 現地より生中継

〇久保建英のマジョルカや乾貴士のエイバル、ラ・リーガ2部などその他の放送カードはコチラ

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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