レアルがいよいよ動く…ペレス会長が狙う新たな銀河系軍団とは？

　レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、来夏の移籍市場で主役となる“銀河系の夏”を実現させるため、静かに、そして秘密裏に仕事を進めている。

　ペレス会長は、ジネディーヌ・ジダン監督のチームに、クオリティの高い選手をあと数名加えたいようだ。早ければ冬の移籍市場でも選手を獲得できるのだが、この時期の補強については指揮官が積極的な姿勢を見せていない。

　レアル・マドリードはクオリティの高いMFを多く抱えている。これを利用するため、フロレンティーノ・ペレスは、4－4－2でプレーするべきだという考えを持つようになった。クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ドイツ代表MFトニ・クロース、クロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ、ブラジル代表MFカゼミーロを中心に、スペイン代表MFイスコと同代表MFマルコ・アセンシオがサポートに回るというプランである。

　一方、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルは放出を検討しており、プレミアリーグからオファーがあることを利用する形になる。主に、マンチェスター・Uの指揮官であるジョゼ・モウリーニョ監督が獲得を熱望しており、レアル・マドリードは放出の準備を進めているという。

　ペレス会長のアイデアは、ジダン監督の考えるものと同じだ。それはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを「9番」として起用し、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、もしくはクオリティの高い選手と組ませることである。ペレス会長が希望しているのは、ユヴェントス所属のアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラだ。

　ペレスは、ディバラがサンティアゴ・ベルナベウでプレーするに相応しい選手かどうか、試合を個人的にチェックしているという。現段階ではディバラとあわせてセンターフォワードを2人獲得しようとしているらしい。ただ、レアル・マドリード関係者の話によると、それは噂されていたバイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキでも、ドルトムントのガボン代表ピエール・エメリク・オーバメヤンでもない。ということは、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインなのだろうか？

　一方、ペレス会長が一番残留させたい選手がC・ロナウドだ。しかし、もし同選手がヨーロッパでのキャリアに別れを告げ、プレミアリーグ経由でメジャーリーグ・サッカー（アメリカ）へ挑戦したいと希望すれば、そのときは止めるつもりがないという。元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏のプロジェクトは失敗しているため、C・ロナウドがマイアミに行くことはなさそうだ。可能性があるとすれば、元バスケットボール選手のアーヴィン・ジョンソンや、元アメリカ女子代表のミア・ハムが中心となってプロジェクトを進めているロサンゼルスだろう。

　ポルトガル代表DFぺぺの抜けた穴は、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスとフランス代表DFラファエル・ヴァランが埋めているが、スペイン代表DFナチョ・フェルナンデスよりも才能溢れる選手を探しているという。ほかの多くのビッグクラブと同様に、レアル・マドリードもセンターバックの補強も検討している。

　スペイン紙『ムンドデポルティーボ』でも報じたように、すでにレアル・ソシエダのスペイン代表DFアルバロ・オドリオソラへのオファーを提示しているようだ。心膜炎に苦しむ同代表DFダニエル・カルバハルの代役として大きな信頼を勝ち得たモロッコ人DFアクラフ・ハキミだが、18歳という若さゆえに他クラブへローンされるかもしれない。

　ペレス会長が最後に望んでいるのは、トップクラスのGKである。これまではマンチェスター・Uのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの名前がターゲットとして挙がっていたが、最近はチェルシーのベルギー代表GKティボー・クルトワへ関心が向いているという。

　若手でもっとも期待されているイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマは、ミランから要求された移籍金があまりにも高額だったたため、獲得目標から外された。アスレティック・ビルバオのスペイン代表GKケパ・アリサバラガという素晴らしいゴールキーパーも忘れていない。会長は同選手の周囲とコンタクトを取り、アスレティック・ビルバオとの契約を延長しないように根回ししているという。

（記事提供：ムンドデポルティーボ日本語版）