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リーグ新記録に挑むレアルに不安なデータ カゼミーロ不在の試合は勝率大幅ダウン

2016.09.21

負傷したカゼミーロ(中央)を心配するレアル・マドリードの選手たち [写真]=NurPhoto via Getty Images

 今シーズン、リーガ・エスパニョーラで開幕から無傷の4連勝を達成し、単独首位に立っているレアル・マドリード。ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いたバルセロナが2010-11シーズンに達成した16連勝に並び、21日に本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われる第5節のビジャレアル戦で、リーグ新記録となる17連勝に挑む。

 前節のエスパニョール戦を欠場したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドおよびウェールズ代表MFギャレス・ベイルの復帰が見込まれるなど、記録更新に向け万全の体勢が整ったかに見えるチームだが、その一方で別の選手の欠場が大きな不安材料となる数字が出ている。

 その選手とは、エスパニョール戦で左足ふくらはぎを痛めて途中退場し、ビジャレアル戦の招集メンバーから外れたブラジル代表MFカゼミーロだという。実際、レアル・マドリードカゼミーロが不在となった試合で勝率が大きく落ちるというデータがある。

 2015年夏にカゼミーロがポルトでの1年間のローンから復帰して以来、ここまでリーグ戦で42試合を戦ったレアル・マドリード。同選手が出場した試合では23勝1分2敗と88.5パーセントの高勝率を誇るものの、欠場した試合では9勝5分2敗と56.3パーセントまで勝率が大幅にダウンしてしまう。

 カゼミーロ欠場の際に喫した2度の黒星は、いずれもホームでの試合となっているものの、その相手はバルセロナにアトレティコ・マドリードと今回の相手であるビジャレアルよりも数段強い。また、5度のドローの内訳は、スポルティング・ヒホン、バレンシア、ベティスとそれぞれ1度、マラガ相手に2度で、このうち4度はアウェーでの試合だ。

 しかし、カゼミーロの不在がレアル・マドリードにとって痛いことは間違いないだけに、記録更新が懸かった今回の一戦でこのネガティブなデータを払拭できるのか、注目が集まる。

文=北村敦

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