FOLLOW US

マンU行きを断ったヴァラン「モウリーニョ監督にノーと言うのは難しかったが、レアルと僕は一心同体」

2016.09.06

恩師モウリーニョからマンチェスター・Uへの移籍を誘われていたことを明かしたヴァラン [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードのフランス代表DFラファエル・ヴァランが、母国の専門チャンネル『Canal Plus』とのインタビューで、この夏の移籍市場でマンチェスター・Uからのオファーを断った理由を明らかにした。

 プレミアリーグでここ3シーズン優勝を逃すなど低迷期を迎えているマンチェスター・Uは、復権に向けた切り札として、フットボール界屈指の名将であるジョゼ・モウリーニョ監督を招聘。さらにパリ・サンジェルマンとの契約を満了した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチにユヴェントスのフランス代表MFポール・ポグバと、次々と大型補強を成立させた。

 そして、タイトル奪取のためには守備陣の再編成が必要不可欠と考えたモウリーニョ監督は、レアル・マドリードの指揮官時代にはポルトガル代表DFペペを控えに回してまでレギュラーに抜擢するなど、かねてから絶大な評価を与えているヴァランの獲得を熱望。ビジャレアルのコートジボワール代表DFエリック・バイリーも併せて迎え入れ、両選手でセンターバックを固めるという構想を描いていた。ところが、バイリーの獲得には成功したものの、ヴァランの獲得には失敗し、モウリーニョ監督が目指した理想のコンビは実現しなかった。

 マンUからは新プロジェクトの中心としての重要な役割や、レアル・マドリードでの年俸を大幅に上回る破格の給与を提示されながら、オファーに首を縦に振らなかったヴァランは、決断に至った背景を次のように説明した。

「モウリーニョ監督にノーと言うのは決して簡単ではなかった。しかし、物事を決めるうえでは、メリットとデメリットを比較しなければならない。マンチェスター・ユナイテッドは偉大なクラブだが、レアル・マドリードと僕はクラブのプロジェクトにおいて一心同体だと感じているので、それに基づいて決断を下した」

 ヴァランはまた、昨シーズン途中からトップチームを率いているジネディーヌ・ジダン監督の存在の大きさを強調した。

「ジダン監督からの信頼や支援は僕にとって本当に大きな意味を持つ。彼は僕がレアル・マドリードに入団した時から『君がチームにとって重要な選手になることに疑問の余地はない』と言い続けてくれた。今シーズンは開幕から指揮を執れるので、文字通りレアル・マドリードのリーダーになることだろう」

文=北村敦

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO