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【インタビュー】「メッシは次元が違う」 早くも“世界最高峰”を感じた清武弘嗣、さらなる飛躍へ

2016.08.27

インタビューに応じたセビージャ所属のMF清武弘嗣

 今シーズンからスペインに活躍の場を移した日本代表MF清武弘嗣は、早くもリーガ・エスパニョーラのレベルの高さを実感しながら、「結果を出すことで、自然と次の道は見えてくると思っています」と、さらなるステップアップへの意欲を見せている。

 2012年からドイツでプレーしてきた清武は、「ヨーロッパリーグを3連覇しているチームからのオファーは、率直に嬉しかったです。いつかチャンピオンズリーグや上位争いをするチームでプレーしたいという希望はありました。自分にとって最高のチャレンジだと思っています」と、今夏の移籍を決断した。

 セビージャは清武の他にも、イタリア代表MFフランコ・バスケスやブラジル代表MFガンソ、アルゼンチン代表MFホアキン・コレア、同MFマティアス・クラネビッテルら多くの新戦力を獲得し、指揮官にはホルヘ・サンパオリ監督が就任した。

「サッカー選手として、レベルの高い中でプレーできるのは幸せなことだと思います。みんな技術が高いですし、選手一人ひとりのクオリティが高いので、自分も負けないように特徴を出して、日々アピールすることを意識しています」とポジション争いを歓迎する清武は、サンパオリ監督の要求に応えることが、日本代表でのプレーにも生きると話す。

清武弘嗣

普段の練習から指揮官へのアピールを狙う清武 [写真]=UEFA via Getty Images

「球際の争いだったり、常に走り切って闘うことを求められます。あとは攻撃のクオリティを落とさないこと。これは日本代表でのサッカーも同じなので、ここで頑張ることで代表にも繋がると思います」

 加入後初の公式戦となったUEFAスーパーカップのレアル・マドリード戦で120分間フル出場を果たした清武は、中4日で行われたスーペル・コパ・ファーストレグのバルセロナ戦にもフル出場。特にバルセロナとの対戦では、レベルの高さを実感したという。

セビージャもクオリティの高いチームですが、試合の中でここぞというポイント見つけてそこを見逃さずについてきますし、調子がいまひとつでも最後は勝ちきるところが、強いチームと他との差だと思います。そういった部分をリーガ開幕前に肌で感じる事が出来た事は大きいと思います」

 そのなかでも、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシは別格だったようで、「個人能力、特にメッシは同じピッチに立ってここまで感じるとは思ってもいませんでした。次元が違いましたね。ボールを奪われないですし、重心の移動だけでかわされる。こんなレベルの選手には初めて出会いました」と驚きを隠せない様子だ。

清武弘嗣

メッシ(右)とマッチアップした清武(左) [写真]=Getty Images

 それでも、「これから(クリスティアーノ・)ロナウドや(ギャレス・)ベイルとも対戦できると思うので、また高いレベルと勝負できるのが楽しみです。前回のバルサ戦で(負傷交代したアンドレス・)イニエスタともう少しマッチアップしたかったですね。彼らと試合をして経験になった、という事より彼ら以上のプレーをしていかないといけないと思っています」と、世界最高峰の選手たちとの対戦を心待ちにするとともに、自身もより高いレベルでプレーしなければならないと意気込んでいる。

清武弘嗣

[写真]=Getty Images

 今夏、大きなステップアップを果たし早くも強豪クラブとの対戦を経験した清武は、世界のトップレベルで戦っていくために「絶対に負けないという強い気持ちと向上心」が必要だと主張。その言葉通り、「まずはセビージャで結果を出して、チームを勝利に導くことを一番に考えたいです」と現時点での目標を明かしつつ、「結果を出すことで、また自然と次の道は見えてくると思っています」と、さらなる飛躍を目指す。

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