重圧の中でリオ五輪の全6試合を戦い抜いたネイマール [写真]=Getty Images
リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを獲得したブラジル代表FWネイマールについて、所属するバルセロナでの試合復帰が9月に入ってからになる見通しであることがわかった。スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が22日に報じている。
ネイマールは8月5日から開催されたリオ五輪で、オーバーエイジ選手としてブラジル代表のキャプテンを務めた。グループステージ初戦から決勝までの全6試合にフル出場して4ゴールを記録。同国初の金メダルに大きく貢献した。
同紙によると、ネイマールは今週中にバルセロナに合流する予定。同クラブは28日にリーガ・エスパニョーラ第2節でアスレティック・ビルバオとのアウェーゲームに臨むが、ネイマールはスケジュール上は同試合に出場可能だという。しかしバルセロナは、同選手のコンディションを懸念。自国開催大会で厳しい批判を浴びながら、17日間で6試合を戦い抜いたことによる心身両面の疲労を考慮し、起用を見送る意向だと伝えられている。
バルセロナは現在、前線の一角として先発出場を続けるトルコ代表MFアルダ・トゥランが公式戦2試合連続ゴール中と好調を維持。スペイン代表FWムニル・エル・アダディも控えており、ネイマールの起用を見送っても問題はないと報じられている。
ただ同紙は、9月上旬に国際Aマッチウイークを控えていることに言及。ロシア・ワールドカップの南米予選に臨むブラジル代表は9月1日にエクアドル代表とアウェーで、6日にコロンビア代表とホームで対戦する。ネイマールは代表選出が有力視されており、招集された場合は再び南米に戻ってプレーすることとなる。
スペインで腰を据えて調整を行うことができないため、今後もバルセロナはネイマールのコンディションに不安を抱えることになるかもしれない。国際Aマッチウイークを終えると、バルセロナは9月10日の第3節でアラベスと対戦。13日(もしくは14日)にはチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節が控えている。