サッカーゲームキングジャック6月号
2015.12.26

バルサ副会長、18歳未満の国際移籍禁止に反論…久保建英はチェックし続ける意向

アロジョ
インタビューに応じたバルセロナのアロジョ副会長
共同通信社運動部

 3年ぶりに日本で開催されたFIFAクラブワールドカップ2015で優勝したバルセロナのマネル・アロジョ副会長が、クラブと日本が持つ関係や今後の経営戦略などについて語った。来日中に東京都内でインタビューに応じ「夏にBチームがアビスパ福岡と親善試合を行った際に、満員に近い観客が集まったのが忘れられない。先日、FCBEscolaサッカースクール葛飾校を訪れた時も200人以上の子供たちがいて、大きな誇りと同時に責任も感じた」と熱い口調で語った。

 マーケティング担当の同副会長は、長い伝統を誇る名門が近年の大型補強をきっかけに世界屈指のビッグクラブへと成長したと分析する。「2003年にロナウジーニョを獲得したことで世界的になり、リオネル・メッシのおかげで宇宙規模になった」と冗談めかして話す。2006年からはユニフォームの胸にスポンサーロゴを入れる(当初はスポンサー料なしで『unicef』を掲出。その後、『カタール財団』から収益化)など、最近はスポンサー獲得にも積極的で「2010年には国際スポンサーは5つしかなかったが、今では約40に増えた」と胸を張る。

 日本企業では、最新の医用機器を提供する東芝メディカルシステムズが10月から5年契約を結び、他にもパナソニックやアパマンショップ、ニチバンが協賛している。現在のカタール航空に代わる新たな胸スポンサー候補として、楽天と交渉しているとも噂されるが「交渉が成立した案件以外の話はできない」と明言を避けた。

 また、本拠地カンプ・ノウの命名権を売り出す考えも明らかにした。「ネーミングライツではなくタイトルライツと呼んでいる。カンプ・ノウの名前を残し、横に企業の名前をくっつける。約1カ月前からアメリカの代理店と手を組んでおり、この巨大なプロジェクトは6年の任期の中で大きな柱の一つでもある」と説明する。

 日本とのつながりという点では、福岡と東京に開校しているスクール事業も重視しており、「アジアでは中国、インド、シンガポールにもスクールがある。世界中にクラブの存在を広め、確立するために重要で、ファンとの距離を近づけられる」とマーケティング戦略の一つであることを強調した。同時に「金の卵」を発掘するという目的もあり、2011年に小学4年でバルセロナのテストに合格して海を渡った久保建英に続く逸材が生まれる可能性もある。

 一方、世界各地から10代のエリートを集めて下部組織に入団させていたことが、18歳未満の国際移籍や登録を原則として禁止するFIFA(国際サッカー連盟)の規定に反するとして、今年1月と夏の移籍期間の選手獲得禁止という処分を受けた。この問題で久保も公式戦に出場できなくなり、今春に帰国してFC東京U-15むさしに加入した。14歳になり、U-15日本代表にも名を連ねるFWの将来について、「今は日本に戻ったが、大きな可能性を秘めているので常に接点を持ち続けたい」と今後もチェックし続ける意向を示した。

 FIFAは10代前半の少年を外国から“青田買い”することを問題視しているが、クラブ側の見解は違う。「サッカー以外でも、子供を外国に留学させる親はたくさんいる」と主張し、育成方針について「勉強が第一で、サッカーはその次。選手である前に、人として育てることを最重視している。これ以上ないくらい面倒を見ている」と自信を示す。今は来年2月にFIFAの新会長が誕生し、規則が改正されることを期待しているという。

 注目される来夏のプレシーズンツアーの計画については「次のツアーをアジアでやりたいのは間違いないし、当然そうなれば日本もプランに入ってくる。ただ、来年はリオデジャネイロ・オリンピックやコパ・アメリカ・センテナリオもあるので日程確保が難しい」と現実的に話す。今後はOBで構成される「バルセロナ・レジェンズ」のツアーを増やし、その一環で日本を訪れる可能性もあるという。今月上旬にはパトリック・クライファート氏、デコ氏、エドガー・ダーヴィッツ氏ら豪華な顔触れがウガンダで親善試合を行っており、往年の名選手の来日が実現すれば大きな話題となりそうだ。

文・写真=田丸英生(共同通信社)

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