サッカーゲームキングジャック6月号
2015.11.25

勢いが止まらない“最強”バルサ…楽しくて強い魅惑のスタイルとは

バルセロナ
クラシコに続きCLのローマ戦でも大勝したバルサ [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 バルセロナの勢いが止まらない。

 先週土曜日に行われたレアル・マドリードとの“クラシコ”で4-0の歴史的勝利を挙げた後、中2日で迎えた24日のチャンピオンズリーグではローマ相手にも6-1のハイスコアを記録。欧州の大会でスペイン勢がイタリア勢から5ゴール以上を奪ったのは、史上初めてのことだったという。

 しかも、ただ単に大量点を奪っただけではない。データ会社『Opta』によれば、クラシコでルイス・スアレスが奪った先制点は、合計24本のパスがつながった後に生まれたものであり、ローマ戦でのリオネル・メッシの1点目も、計7人の選手が27本のパスをつないだ末に生まれたゴールだった。スアレス、メッシら“MSN”による爆発的な得点力はもちろんのこと、バルサ十八番の華麗なパスワークもここにきて完全復活を果たした印象だ。

 カンプ・ノウでバルサのゴールショーをお膳立てする側に回ったローマからは、ため息にも似た称賛が聞こえてきた。「無敵艦隊」という言葉を用いたのは、リュディ・ガルシア監督。そして、マイコンは「1-6というスコアでラッキーだった」とさえ言い放った。

 リーガ・エスパニョーラでは首位をキープし、CLもグループ首位で12シーズン連続のグループステージ突破を決めたバルサ。昨シーズン、欧州3冠を達成した時も“最強説”が囁かれたが、今のチームには「昨季以上」という評価も聞こえてくる。

 実際、“MSN”が今年(2015年)の公式戦で決めたゴール数は、121を数える(メッシ:43得点、スアレス:39得点、ネイマール:39得点)。これは、同期間でのバイエルンのチーム総得点数(123)に肩を並べるものであり、パリ・サンジェルマン(115)やレアル・マドリード(106)を上回るものだ。過去に、ある3トップが中堅以下のクラブのゴール数を上回ることはあっても、欧州トップレベルのクラブのゴール数を超えることなど、あまり記憶にないだろう。

 ただし今のチームも、ペップ・グアルディオラが率いたチームには及ばないようだ。バルセロナの『スポルト』紙は、今回のクラシコ後に「今のバルサはペップ・バルサ以上か?」というアンケートを行った。結果は、6割近くのファンが「No」と回答。下部組織出身の選手たちを多用しながら、“美しく勝つ”というクラブの理念を体現したペップ時代のチームへの評価は揺るぎないのだ。

 しかし、そのペップ・バルサにも欠点があった。それは「美しすぎた」ということだ。

 象徴的な試合がある。今から4年前に日本で行われたFIFAクラブワールドカップ決勝戦、当時、まだネイマールが在籍していたサントスと対戦したバルサは、ボール支配率70%以上を記録して4-0で圧勝。2度目の“世界一”に輝いた。だが、あまりにも完璧な試合に、むしろ一部のファンからは「凄さが分からない」や「つまらない」という声が挙がった。寸分の狂いもないポジショニングとパスワークは、チームとして見事な機能美を誇ったが、無駄を徹底的に排除したサッカーは、どこか機械的に映っていたのだ。

 翻って、今のチームには、強さに加えて、誰にも予想できないような即興性や意外性が存在する。極端に言えば、サッカーを知らない人が見ても楽しめる要素に溢れている。8日のビジャレアル戦で相手DFの頭上を抜いてからボレーシュートを決めたネイマールが、ローマ戦ではPKを失敗したのも、意外な出来事の1つであり、それは愛嬌すら感じさせるものだった。

 何をもって「最強」と定義づけるかは人それぞれだろう。しかし、今のバルサには、試合を見たどんな人をも笑顔にする力が備わっている。

 ご存知のとおり、来月、日本で開催されるFIFAクラブワールドカップに、バルサは欧州王者として参加する。ローマ戦後、ルイス・エンリケ監督は「今はとても心地よい時間であり、できるだけ長くこれが続いて欲しい」と語ったが、今、日本にいる多くのファンもきっと同じ気持ちであるに違いない。

(記事/Footmedia)

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