3年前に偉業を成し遂げた若きヒーローたちは今…? [写真]=Getty Images
今から3年前の6月11日は、イングランド代表が“世界一”に返り咲いた日だった。韓国で開催されたFIFA U-20ワールドカップの決勝で、U-20ベネズエラ代表に1-0の勝利。“サッカーの母国”が、1966年に自国で開催されたワールドカップ以来、51年ぶりにFIFA主催の世界大会で頂点に立った。
この優勝を皮切りに、イングランドでは新世代が次々に台頭し、才能豊かなヤングタレントがプレミアリーグを中心に躍動している。では、3年前に偉業を成し遂げた若きヒーローたちはどのようなキャリアを送っているのだろうか。U-20ベネズエラ代表との決勝戦に出場した13名の“当時”と“今”を紹介する。
※カッコ内は(現所属クラブ/現在の年齢)
▼GK フレディ・ウッドマン(スウォンジー/23歳)
2017年U-20W杯成績:6試合出場0得点
守護神としてチームを頂点に導いたのがウッドマンだ。決勝戦では相手のPKをストップし、大会最優秀GKに選出された。今シーズンはニューカッスルからのレンタルでスウォンジーに加入。イングランド2部リーグ全試合でゴールマウスを守っている。ちなみに当時のU-20代表で控えGKを務めていたのは、シェフィールド・Uの守護神として活躍するディーン・ヘンダーソンだ。
▼DF ジョンジョ・ケニー(シャルケ/23歳)
2017年U-20W杯成績:7試合出場0得点
U-20W杯で不動の右サイドバックを務めていたのが、エヴァートンユース出身のケニーだ。同大会は全7試合にフル出場し、優勝に貢献した。しかし、エヴァートンのトップチームで定位置確保に至らず、今シーズンはシャルケで武者修行中。今月7日のウニオン・ベルリン戦では、強烈なミドルシュートをたたき込むなど、存在感を発揮している。
▼DF フィカヨ・トモリ(チェルシー/22歳)
2017年U-20W杯成績:7試合出場0得点
今シーズン、チェルシーでプレミアリーグ15試合に出場し、昨年11月にはA代表デビューも果たしたトモリも優勝メンバーの一人だ。U-20W杯ではケニー同様、全試合でフル出場。センターバックのレギュラーを務め、7試合でわずか3失点と堅守を誇ったチームを支えた。
▼DF ジェイク・クラーク・ソルター(バーミンガム/22歳)
2017年U-20W杯成績:4試合出場0得点
3年前、トモリとセンターバックでコンビを組んでいたのがクラーク・ソルター(写真左)だ。2人は同学年であり、ともにチェルシーユースで育ったチームメイトでもあった。ただトモリがトップチームに定着したのに対し、クラーク・ソルターは2016年に始まったレンタル生活から脱却できず。現在はイングランド2部のバーミンガムでプレーしている。
▼DF カイル・ウォーカー・ピータース(サウサンプトン/23歳)
2017年U-20W杯成績:5試合出場0得点
トッテナムの下部組織で育ったウォーカー・ピータースは、左サイドバックとして5試合に出場。U-20W杯優勝メンバーとして迎えた2017-18シーズンの開幕戦でプレミアリーグデビューを飾った。しかしその後は出場機会に恵まれず、今冬からはレンタルでサウサンプトンに所属している。
▼MF ルイス・クック(ボーンマス/23歳)
2017年U-20W杯成績:6試合出場1得点
世界一に輝いたチームでキャプテンを務めていたのがクックだ。セントラルMFとしてチームを支え、2018年3月にはA代表デビューも飾った。2016年から在籍するボーンマスでも主力として活躍中。今シーズンはここまでプレミアリーグ20試合に出場している。
▼MF ジョシュ・オノマー(フルアム/23歳)
2017年U-20W杯成績:5試合出場0得点
中盤の一角としてU-20W杯5試合に出場。準々決勝のメキシコ戦で退場処分を受けたものの、決勝のベネズエラ戦ではスタメンに名を連ね、世界王者に輝いた。しかし、ユース時代から過ごすトッテナムではブレイクを果たせず、昨夏にイングランド2部のフルアムへ完全移籍することが決まった。
▼MF キーラン・ダウエル(ウィガン/22歳)
2017年U-20W杯成績:7試合出場1得点
エヴァートンユース出身で、2014年に17歳でトップチームデビューを果たしたダウエル。U-20W杯では右サイドMFとして活躍した。その後は伸び悩み、ここ数年はレンタルでチームを転々とする日々が続く。現在はイングランド2部のウィガンに在籍している。
▼MF アデモラ・ルックマン(ライプツィヒ/22歳)
2017年U-20W杯成績:6試合出場3得点
U-20W杯ではチーム2位の3ゴールを記録。ラウンド16のコスタリカ戦と準決勝のイタリア戦で決勝点を奪うなど、勝負強さが光った。2017年1月からエヴァートンに所属していたが、翌年1月から半年間はレンタルでライプツィヒに在籍。今シーズンからは完全移籍でライプツィヒの一員となり、同年代のヤングタレントと切磋琢磨している。
▼FW ドミニク・ソランケ(ボーンマス/22歳)
2017年U-20W杯成績:7試合出場4得点
U-20W杯では“10番”を背負い、チーム最多の4ゴールをマーク。優勝の原動力となり、大会MVPにも輝いた。その数カ月後にはA代表デビューを果たしたものの、それ以降は目立った実績を残せず、昨年1月にはリヴァプールからボーンマスへの移籍が発表された。今シーズンもここまで公式戦わずか1ゴールだが、まだ22歳。輝きを取り戻す時間は十分に残されている。
▼FW ドミニク・カルヴァート・ルーウィン(エヴァートン/23歳)
2017年U-20W杯成績:7試合出場2得点
U-20W杯決勝で母国を優勝に導くゴールを決めたのがカルヴァート・ルーウィンだ。イングランド人として“ワールドカップ”決勝でネットを揺らしたのは史上3人目。1966年のW杯決勝で得点を挙げたジェフ・ハーストとマーティン・ピータース以来、51年ぶりの快挙だった。今シーズンのプレミアリーグでは自己最多となる13ゴールをマークしており、A代表入りを推す声が高まっている。
▼MF セイ・オジョ(レンジャーズ/22歳)
2017年U-20W杯成績:5試合出場0得点
ダウエルとの交代でピッチに立ったのがオジョ。準決勝のイタリア戦では途中出場から2ゴールに絡む活躍を見せ、逆転劇を演出した。2011年から過ごすリヴァプールでは出場機会に恵まれず、これまでに5度のレンタル移籍を経験。今シーズンはレンジャーズでスティーヴン・ジェラード監督の指導を受けていた。
▼MF エインズリー・メイトランド・ナイルズ(アーセナル/22歳)
2017年U-20W杯成績:7試合出場0得点
メイトランド・ナイルズもU-20W杯決勝のピッチに立った選手の一人だ。ルックマンとの交代で出場し、優勝の瞬間をピッチで迎えた。本職はMFだが、アーセナルではユーティリティ性を生かして右サイドバックとして活躍。しかし度重なる遅刻によってミケル・アルテタ監督の信頼を失ったと報じられ、今夏の移籍が噂されている。
(記事/Footmedia)
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By Footmedia