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デフォーが会見で涙を見せた訳…余命数日の小児がん患者との友情

2017.07.07

ブラッドリー君の誕生日パーティーに出席したデフォー(中央)[写真]=Sunderland AFC via Getty Images

 ボーンマスへの移籍が決まったイングランド代表FWジャーメイン・デフォーが6日にプレスカンファレンスに登場し、親交のある6歳のガン患者ブラッドリー・ローリー君について話す際に、感極まって涙を見せた。6日にイギリスメディア『BBC』が伝えている。

 ブラッドリー君はわずか18カ月の時に小児がんの一種である神経芽細胞腫と診断され、一度は克服したものの、 昨年7月に再発していた。今年6月には余命数日との宣告を受け、現在は呼びかけに応じることもできず、延命治療が行われているという。

 サンダーランドのファンでもあるブラッドリー君は、当時同クラブに所属していたデフォーと親交を深めた。昨年12月に行われたサンダーランド対チェルシー戦では試合前に行われたセレモニーでPKを決め、今年3月のイングランド代表対リトアニア代表戦ではデフォーの手を取り、エスコートキッズの大役を務めた。この試合のあと、デフォーは「親友とウェンブリーのピッチへと歩いてくのはこれ以上ない完璧なことだった」とコメントしている。

 今回、ボーンマス加入に際して行われた会見でブラッドリー君について問われると「2分間時間が欲しい」と話し、心を落ち着かせ「彼は本当に苦しんでいる。もう時間の問題だ」と語り、溢れ出る涙を拭った。

「とても困難だった。涙は流さないようにしていたんだけど…。家族とは毎日連絡をとっている。数日前も彼に会ってきたけど、あんなに苦しむ彼を見るのはとても辛かった。彼はこれからの人生ずっと僕の心の中にいるよ。彼が過去になることはないし、毎朝起きたらあのちっちゃいブラッドリーのことを思うよ」

 がんと戦い続ける“親友”ブラッドリー君への愛情を語ったデフォー。「彼の愛は本物だった。僕のことを見つめる彼の目をみれば分かった。素晴らしい思い出をくれたんだ。ひたすら幸せだと感じているよ」

By サッカーキング編集部

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