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がんと闘う少年に向けたエヴァートンの“愛” 各方面から称賛の声が上がる

2016.09.14

小児がんと闘うブラッドリーくん(中央) [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第4節が12日に行われ、アウェーに乗り込んだエヴァートンは3-0でサンダーランドを下した。

 代表戦のプライベートジェット代をクラブが支払ってくれなかったことで不満を持っていると言われたベルギー代表FWロメル・ルカクがハットトリックの大爆発。エヴァートンに今シーズン3勝目をもたらした。しかし、試合内容以上に大きな話題になったのは、エヴァートンのサポーターたちが見せた“愛”だった。

 この試合のキックオフ前、サンダーランドの元イングランド代表FWジャーメイン・デフォーとともに入場して紹介されたのはブラッドリー・ロウェリーくん。サンダーランドのサポーターである5歳の男の子である。彼は小児がんの一種である神経芽細胞腫に侵されており、それをアメリカの病院で治療するために70万ポンド(約9380万円)もの資金を必要としている。

 両チームのサポーターは、彼の年齢にちなんだ開始5分にセレモニーを行うとともに、声を重ねてブラッドリーくんへのチャントを歌う。サンダーランドのマスコットであるサムソンも、彼を熱く抱きしめていた。

ブラッドリーくんへの応援メッセージを掲げるサポーター [写真]=Sunderland AFC via Getty Images

ブラッドリーくんへの応援メッセージを掲げるサポーター [写真]=Sunderland AFC via Getty Images

 そして3-0で勝利を収めた試合の後、エヴァートンはさらに大きな発表を行う。公式サイトにおいて「20万ポンド(約2680万円)を寄付する」との声明を掲載し、必要額の3分の1近くを拠出することを決めたのだ。

 さらにエヴァートンは、グディソン・パークでのサンダーランド戦にブラッドリーを招待するほか、選手のサイン入りユニフォームなどをオークションにかけ、その収益をさらに寄付に充てることも発表した。

 この行為に対してエヴァートンを率いるロナルド・クーマン監督もツイッターで「会長の素晴らしい行為!」と称賛した。

 また、現在解説者を務めているジェイミー・キャラガー氏も自身のSNSにおいてその活動を評価するコメントを残している。かつてはライバルのリヴァプールでプレーした彼も、その行為には感心しきりであったようだ。

 ブラッドリーくんを救うためのキャンペーンは『virginmoneygiving』で行われており、現在は50万ポンド(約6700万円)まで集まっている。このクラブの活動によって、エヴァートンのファンからも多くの寄付が届いているようだ。

(記事提供:Qoly)

By Qoly

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