2018.05.17

EL制覇のアトレティコ…シメオネ体制6年半で獲得した6タイトルを振り返る

ディエゴ・シメオネ
在籍6年半で6タイトル獲得したシメオネ監督 [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 ヨーロッパリーグ(EL)決勝が16日に行われ、アトレティコ・マドリードは日本代表DF酒井宏樹が所属するマルセイユと対戦。3-0と快勝し、6年ぶり3度目のEL制覇を果たした。


 アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督にとっては、2011年12月の就任から約6年半で6個目のタイトル獲得になる。スペイン紙『マルカ』によると、同クラブの指揮官としては、スペイン代表監督も務めたルイス・アラゴネス氏と並んで歴代最多記録になるという。

 なお、ELの歴代優勝監督のうち、ヨーロッパ出身者以外はシメオネ監督のみ。今大会は、アーセナルとの準決勝ファーストレグで審判に暴言を吐いたとして4試合のベンチ入り禁止処分を科され、マルセイユとの決勝戦ではチームの指揮を執ることができなかった。それでも、選手たちに植え付けた「パルティード・ア・パルティード(1試合、1試合)」のメンタリティで、2011-12以来のEL優勝を勝ちとった。

 今や“名将”の1人に挙げられるシメオネ監督のもと、アトレティコ・マドリードが達成した優勝の数々を振り返る。

■2011-12 ヨーロッパリーグ
決勝:アトレティコ・マドリード 3-0 アスレティック・ビルバオ(スペイン)

 2011年12月、アトレティコ・マドリードは成績不振を理由にグレゴリオ・マンサーノ監督(現・貴州智誠監督)を解任。クラブOBのディエゴ・シメオネを新監督に任命した。するとアルゼンチン人指揮官は、アグレッシブな全員守備と鋭いカウンターを武器とするクラブ伝統のスタイルで戦うことを選手たちに徹底。“原点回帰”を果たしたチームは短期間で変貌を遂げると、決勝トーナメントを9戦全勝で駆け抜けてEL優勝を成し遂げた。

アトレティコ・マドリード

就任から短時間でのEL制覇達成 [写真]=Getty Images

■2012 UEFAスーパーカップ
アトレティコ・マドリード 4-1 チェルシー(イングランド)

 シメオネ体制発足からわずか5カ月でEL優勝を果たしたアトレティコ・マドリードは、その3カ月後に再びタイトルを手にいれる。モナコで開催されたUEFAスーパーカップでチェルシーと対戦すると、4-1と圧勝。コロンビア代表FWラダメル・ファルカオ(現モナコ)がハットトリックを決める大活躍を見せて、前年度のチャンピオンズリーグ(CL)王者を一蹴してみせた。

アトレティコ・マドリード

CL王者チェルシーを下しての優勝 [写真]=Getty Images

■2012-13 コパ・デル・レイ(国王杯)
決勝:アトレティコ・マドリード 2-1 レアル・マドリード

 シメオネ監督が注入した“勝者のメンタリティ”が如何なく発揮されたのが、2012-13シーズンのコパ・デル・レイ(国王杯)決勝だった。相手は宿敵レアル・マドリード。さらに、敵地サンティアゴ・ベルナベウでの試合という悪条件ながら、延長前半にブラジル代表DFミランダ(現インテル)が値千金のゴールを決めて、2-1の逆転勝利を収めた。直近のダービーマッチは10連敗中、連続未勝利試合は「25」まで伸びていた。だが、14年間続いた不名誉な記録を断ち切ることに成功した。

アトレティコ・マドリード

宿敵レアルに逆転勝利で国王杯制覇 [写真]=Getty Images

■2013-14 リーガ・エスパニョーラ
第38節(最終節):バルセロナ 1-1 アトレティコ・マドリード

 就任1年目にEL、2年目にはUEFAスーパーカップ、コパ・デル・レイと、立て続けにタイトルを獲得したシメオネ監督。迎えた就任3年目に、1つの“奇跡”を起こしてみせた。リーガ・エスパニョーラで開幕8連勝という好スタートを切ると、その後も失速することなく首位をキープ。迎えた最終節で2位バルセロナとの“優勝決定戦”に臨むと、敵地カンプ・ノウで1-1のドローゲームを演じて、18年ぶり通算10度目のリーグ優勝を成し遂げた。それまで過去9シーズンにわたって覇権を分け合ってきたバルセロナとレアル・マドリードの“2強時代”に終止符を打ち、“3強時代”の幕開けを告げた瞬間でもあった。

アトレティコ・マドリード

18年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた [写真]=Getty Images

■2014 スーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)
2試合合計:アトレティコ・マドリード 2-1 レアル・マドリード

 スーペルコパ・デ・エスパーニャで実現した初の“マドリード・ダービー”。リーグ王者となったアトレティコ・マドリードに、もはや“苦手意識”はなかった。敵地でのファーストレグを1-1のドローで乗り切ると、ホームでのセカンドレグはクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ(現ユヴェントス)の決勝点で1-0と勝利。シメオネ監督就任から、4シーズン連続でのタイトル獲得となった。

アトレティコ・マドリード

4シーズン連続でのタイトル獲得 [写真]=Getty Images

■2017-18 ヨーロッパリーグ
決勝:アトレティコ・マドリード 3-0 マルセイユ(フランス)

 新本拠地ワンダ・メトロポリターノのオープンや新エンブレムの採用、さらにシメオネ監督の契約延長など、新たなスタートを切った2017-18シーズンは予想以上の苦戦を強いられた。補強禁止処分の影響で新戦力による強化を実現できず、CLではまさかのグループステージ敗退。それでも、処分が解禁された2018年以降、復帰したスペイン代表FWディエゴ・コスタとフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの2トップを中心に白星を重ねていく。ELでは決勝トーナメント9試合で7勝1分け1敗、20得点4失点と抜群の安定感を披露して優勝。クラブとして、1363日ぶりのタイトル獲得を実現した。

アトレティコ・マドリード

1363日ぶりのタイトル獲得 [写真]=Getty Images

(記事/Footmedia)

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