クラブ史上最高金額の5600万ポンドといわれている移籍金でアーセナルに電撃加入したオーバメヤン [写真]=Getty Images
今年1月の移籍市場でドルトムントからアーセナルに移籍したガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンは欧州サッカー連盟(UEFA)の規約に従って、ヨーロッパリーグ(EL)に出場できない。
クラブ史上最高金額の5600万ポンド(約86億3000万円)といわれている移籍金でアーセナルに電撃加入したオーバメヤン。同選手は今シーズン、ドルトムントでチャンピオンズリーグ(CL)に出場したが、ELには出場していない。しかし、UEFAの規約によると、同選手はELに出場できないようだ。
UEFA規約43項の2条目には出場できない選手について2つの項目がある。不適格になる選手として、1つ目は「以前所属していたクラブで、同じ大会を戦っていたこと」というものだ。具体的に述べれば、前のクラブでCLに出場した選手は、同じシーズン中は移籍したクラブでCLに出場できないというものである。
次に、2つ目の項目は「以前所属していたクラブが、現在同じ大会で争っていること」となっている。オーバメヤンはこの項目にあたり、ELに出場できない。ドルトムントはCLに出場したが、グループステージで3位に終わってしまい、決勝トーナメントからELに参加することになっている。つまり現在、アーセナルとドルトムントは同じ大会を戦っており、オーバメヤンはELでの出場経験がないにも関わらず、出場資格が得られないのだ。
一方、同じ時期にマンチェスター・Uからアーセナルに移籍した、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンはELに出場できる。ムヒタリアンはCLの出場経験があるが、前所属のマンチェスター・Uが現在もCLを戦っているため、これらの項目には該当していない。