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バルサ撃破を目指すスコラーリ監督「夢を信じなければ歴史は作れない」

2015.12.13

試合後の会見に臨んだ広州恒大のスコラーリ監督 [写真]=FIFA via Getty Images

 広州恒大は13日に行われたFIFAクラブワールドカップ2015準々決勝でクラブ・アメリカを2-1で下し、準決勝進出を決めた。試合後、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督が記者会見に臨んだ。

 一進一退の攻防となった試合は55分にクラブ・アメリカがカウンターから先制点を奪取。その後はリードを得たクラブ・アメリカが優位に立ちながら時計の針を進めていったが、80分にチョン・ロンが決めて試合は振り出しに戻る。そして迎えた後半アディショナルタイム3分、CKからパウリーニョがヘディングシュートを決めて、広州恒大が劇的な逆転勝利を飾った。

 試合を振り返ったスコラーリ監督は、「最初のゴールは、クラブ・アメリカの特長が出ていた。我々はクラブ・アメリカをよく研究していて、GKはリスタートがとても早いということをわかっていたつもりだったが、その形から失点してしまった。しかし、この経験はチームの未来に生きるだろう」と警戒していたカウンターからの失点を悔やみつつ、それが今後に生きると語った。

 広州恒大はこれでバルセロナの待つ準決勝へと駒を進めた。「チームの士気はどんどん上がっている」とモチベーションの高さをうかがわせた指揮官だが、まだ次の試合については考えていないという。「バルセロナについてはこれから考える。まず、この試合に勝利したということが重要だ。次のミッションに臨むことができるからね」

 続けて、この試合で同点ゴールの起点となり、逆転弾を決めたパウリーニョについて言及したスコラーリ監督は、「パウリーニョは私たちがともに戦ったブラジル・ワールドカップのあとに広州に来た。およそ1カ月ともに仕事をしたから、彼のことはとても良く知っている。よくゴールを決めるし守備も頑張る。チームでとても重要な選手の1人で、とてもクオリティの高い選手だよ」とブラジル代表監督時代も指導した同選手を称賛した。

 一方、対戦相手となるバルセロナに所属する同胞のネイマールに関しては、「ファンタスティックな選手であり、素晴らしい人間だ。彼と会って抱擁を送ろうと思う。長い間会っていないからね。ネイマールは世界で3本の指に入る優秀な選手。そのうち世界最高の選手になると思うよ」と絶賛。そのネイマールはケガで準決勝を欠場する見込みだが、「彼の欠場は我々にとっては幸運だが、それでもバルセロナであることに変わりはない」と、バルセロナが優位であることに変わりはないと主張した。一方で、「我々はバルセロナと比べて劣るが、何かすることはできるはず。勝ちに行くよ」と強気の姿勢を見せている。

 そして、改めてバルセロナ戦の目標は「勝利だ」と明言した同監督は、「中国人はまだ信じていないのかもしれないが、自信を持たなければいけない。夢を探し、追いかけなければならないんだ。想像できることは、現実にすることもできる。クラブ・アメリカは我々よりも長い歴史を持っているが、勝つことができた。夢を見て信じなければ、新しい歴史をつくることはできない」と、自信を持って臨むことが重要だと主張。また、マルチェロ・リッピ監督のもと出場した2年前の成績を超えたいと述べた。

「リッピは広州で全てを勝ち取ったがクラブW杯では確か4位だったね? 我々のチームは4位以上の成績を残せると思っている。私は4位では満足しないよ」

By サッカーキング編集部

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