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自身初のクラブW杯に臨む浅野拓磨が宣戦布告「スピードには自信を持っている」

2015.12.10

浅野(左)はCS第2戦でも持ち前のスピードを発揮。優勝を決める同点弾も叩き出した [写真]=Getty Images

 サンフレッチェ広島の若きストライカーが「世界の場でどれだけ自分のプレーができるのか楽しみ」と大舞台に胸を高鳴らせた。

 広島は9日、翌日にオークランド・シティ(ニュージーランド)とのFIFAクラブワールドカップ2015開幕戦を控えて前日練習を実施。明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ(CS)決勝で第1戦、第2戦ともにMVP級の活躍を見せたFW浅野拓磨は「初めての経験ですし、楽しみにしています。特に緊張もしていないので、自分の持っているものをぶつけるだけ」と笑顔を浮かべた。

 5日にガンバ大阪とCS決勝第2戦を戦ったばかりの広島にとっては、中4日のハードスケジュール。浅野は多少の疲れを認めつつも、「今までも厳しい戦いを乗り越えてきました。今回もチーム一丸となってやっていきたい」と過密日程のシーズンを分厚い選手層で戦い抜いたチームの団結力で初戦突破を目指す。

 対するオークランド・シティのラモン・トリビュリエッチ監督は「(広島は)厳しい試合を戦ってチャンピオンになったことで、そのワクワク感や興奮がまだ残っているかもしれない」とコメント。準備期間が不十分であっても、Jリーグ王者相手に油断はできないと気を引き締めた。広島は2012年にも初戦でオークランド・シティと対戦し、1-0で準々決勝へと駒を進めており、敵将は「広島はカウンター攻撃が非常に鋭い。2012年の試合でも我々がボールを保持したが、カウンターを食らった」と当時の経験も踏まえ、Jリーグ王者の速攻に警戒を示した。

 そのカウンター攻撃でゴールを虎視眈々と狙うのが浅野だ。「相手は大きな選手が多くて強い。球際や競り合いで強いのもわかっているけど、その分、自分の特長も生きてくるはず。相手としっかり駆け引きをして、自分の持っているものがより生きるようにプレーしたい」と持ち味のスピードを発揮したいと意気込む。

 今季、浅野は一瞬で相手を置き去りにするスピードをピッチ上で幾度となく披露してきた。その快足がオークランド・シティに脅威を与えることは間違いない。年明けにはリオデジャネイロ・オリンピックのアジア最終予選を控え、U-22日本代表のエースとしての活躍も求められる。ここで世界を肌で感じることは、今後への大きな成長につながるはずだ。「スピードには自信を持っている」。堂々と胸を張る21歳のストライカーが世界と真っ向から対峙する。

文=高尾太恵子

By 高尾太恵子

サッカーキング編集部

元サッカーキング編集部。FIFAワールドカップロシア2018を現地取材。九州出身。

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