21日に行われたパリSG戦に出場したイニエスタ [写真]=FC Barcelona via Getty Images
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝でパリ・サンジェルマンに連勝し、2シーズン振りにベスト4入りを果たしたバルセロナ。21日に行われたセカンドレグで本拠地カンプ・ノウの観客を最も沸かせたのは、ブラジル代表FWネイマールの先制点をアシストしたスペイン代表MFアンドレス・イニエスタの華麗なプレーだろう。
14分、自陣でボールを受けたイニエスタは、鋭いターン、巧みなフェイント、一瞬のリズムチェンジと持ち前のテクニックを駆使してパリSGの3選手を抜き去ると、最後は絶妙なタイミングのスルーパスでネイマールのゴールを演出した。
この試合では34分にも追加点を挙げ、チームの全得点を叩き出したネイマールからも、「1点目はイニエスタが全てやってくれた。僕はGKをかわしてボールを流し込むだけだったよ」と感謝されたイニエスタは、自身のアシストのシーンを満足気に振り返った。
「あれは美しいプレーだったね。一瞬のひらめきだったけど、上手くいってくれた。ああいった形で得点に絡むことができて嬉しいね」
腰の故障から復帰した直後とあり、準決勝進出が確実となった前半一杯でピッチを退いたイニエスタ。今シーズンはチームのスタイルがよりダイレクトな戦い方に変化したことにより、目立った活躍が少なくなっているものの、充実感を味わえていることを説明した。
「楽しんでプレーすることができている。なぜなら、チームが良い方向に向かっているからだ。自分達のパフォーマンスにファンの人達が熱狂していることも大きいね。チームは調子が良く、手応えを掴んでいる。僕が唯一こだわっているのは、この好感触を持ったままシーズン終盤を戦い、最終的にタイトルを獲得することだ。残り試合に今シーズンの全てが懸かっているので、最後まで必至に戦い抜きたい」