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今シーズン“欧州組”で最も長い時間をプレーしてきた日本人10選手

2021.05.27

今シーズンのヨーロッパで活躍した日本人選手たち [写真]=Getty Images

 2020-21シーズンの欧州主要リーグが閉幕した。新型コロナウイルスの影響でイレギュラーな1年となったが、多くの日本人選手が各地で奮闘してきた。

 では今シーズン、“欧州組”で最も長い時間プレーしてきた選手は誰なのか。移籍情報サイト『transfermarkt』の公式戦における出場時間を集計し、トップ10をランキング形式で紹介する。

※カッコ内は2020-21シーズンの所属クラブ

[写真]=Getty Images

▼10位 室屋成(ハノーファー/ドイツ2部)


今季の出場数:34試合
今季の出場時間:2735分

 欧州初挑戦となった今シーズンは、冬から右サイドバックのレギュラーに定着。1部昇格とはならなかったが、チーム内で不動の地位を確立した。日本代表では、酒井宏樹のみならず、山根視来が台頭。右サイドバックの定位置争いが激しさを増すなか、今回の連戦でアピールしたいところだ。

▼9位 堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)


今季の出場数:35試合
今季の出場時間:2864分

 今季は公式戦全試合に出場。フィールドプレーヤーではチーム最多のプレー時間を誇り、加入1年目から中心選手として躍動した。ドイツにわたって一皮むけたレフティーは、今夏の東京オリンピックでもフル稼働が期待される。

▼8位 冨安健洋(ボローニャ/イタリア)


今季の出場数:33試合
今季の出場時間:2929分

 2月に負傷するまで、セリエAのフィールドプレーヤーでは唯一の全試合フル出場を達成。クラブと代表で二足のわらじを履きこなし、さらにセンターバックから左右のサイドバックまで複数のポジションをこなすなど、獅子奮迅の働きを見せた。周りの期待は高まるばかりだが、万全のコンディションで試合に臨んでもらいたい。

▼7位 鈴木優磨(シント・トロイデン/ベルギー)


今季の出場数:35試合
今季の出場時間:2947分

 大きな飛躍を遂げたシーズンとなった。リーグ戦では全試合に先発して、17ゴールをマーク。欧州主要1部での日本人シーズン最多得点記録を打ち立てた。クラブの年間最優秀選手に輝き、今夏はステップアップが濃厚とされる。25歳になったストライカーの次なる挑戦が楽しみだ。

▼6位 浅野拓磨(パルチザン/セルビア)


今季の出場数:40試合
今季の出場時間:3058分

 崖っぷちからのV字回復――。浅野の2020-21シーズンはそんな言葉で表現できるかもしれない。公式戦40試合出場は“欧州組”で2番目に多く、21ゴールは鈴木を上回る日本人トップ。FWとしての矜持を見せた。パルチサンとの契約を解除した現在はフリー。代表戦は“就活の舞台”となる。

▼5位 酒井宏樹(マルセイユ/フランス)


今季の出場数:38試合
今季の出場時間:3150分

 監督交代後に出番を減らしたものの、今季は念願だったチャンピオンズリーグに出場。グループテージ全6試合でプレーし、欧州トップレベルの実力を肌で感じとってきた。その経験はオーバーエイジ(OA)枠として招集されたU-24代表にも還元されるだろう。マルセイユから退団し、計9年を過ごした欧州を去ることも明言した。

▼4位 原口元気(ハノーファー/ドイツ2部)


今季の出場数:36試合
今季の出場時間:3188分

 今季のプレー時間は、欧州生活7年目にして初の“3000分超え”を記録。2部リーグとはいえ、9ゴール5アシストと結果も残し、ハノーファーの10番として輝きを放った。来季はブンデスリーガ1部への復帰を明言しており、トップリーグでの再挑戦が待っている。新天地での活躍に期待したい。

▼3位 遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)


今季の出場数:36試合
今季の出場時間:3227分

 今季、欧州5大リーグで最も多くのプレー時間を記録した日本人選手が遠藤だった。累積警告による出場停止のため欠場したリーグ最終節を除き、公式戦全試合に出場。ブンデスリーガ初挑戦ながら、“デュエル王”に輝く快挙を成し遂げた。格段の進歩を遂げた28歳のMFは、日本代表でも絶対的な地位を築いている。

▼2位 板倉滉(フローニンゲン/オランダ)


今季の出場数:36試合
今季の出場時間:3240分

 フローニンゲン在籍3年目となった今季は、エールディビジの全34試合にフル出場を果たし、クラブの年間最優秀選手に選出された。シーズン前に掲げていた目標を達成したという本人も充実感を口にしている。来季については、「より上のクラブでやりたい」と話しており、今後の動向は要注目。東京オリンピックに出場して評価を上げれば、ビッグクラブ行きもあるかもしれない。

▼1位 伊東純也(ヘンク/ベルギー)


今季の出場数:42試合
今季の出場時間:3593分

 今季、“欧州組”で最も長くピッチに立っていたのは伊東だった。欧州カップ戦への出場権を争うプレーオフを含めて、公式戦42試合に出場。プレー時間は唯一3500分を上回った。加えて、公式戦12ゴール16アシストを記録。得点力に磨きをかけて、より決定的な選手となった。日本代表でも右サイドMFとして存在感を高めており、森保ジャパンの大きな武器となっている。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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