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新型コロナ不安で…プロサッカー選手のうつ病が倍増か「将来に大きな不安」

2020.04.21

新型コロナウイルスは、選手たちの精神面にも影響を及ぼしている [写真]=Getty Images

 国際プロサッカー選手会(FIFPro)は20日、新型コロナウイルスの影響で不安やうつ病の症状を示すプロサッカー選手の数が急激に増加していることを報告した。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、サッカー界はリーグ戦やカップ戦が延期され、選手たちは自宅待機を余儀なくされている。FIFProと加盟国の全国選手会は3月22日から4月14日までの期間、新型コロナウイルスの蔓延を阻止するために大規模な都市封鎖など抜本的な対策を講じた国の1,602人のプロサッカー選手を調査。調査に参加した男性選手1,134人の平均年齢は26歳、女性選手468人の平均年齢は23歳だったという。

 そして、女性選手の22パーセントと男性選手の13パーセントに、うつ病の診断と一致する症状が報告されたようだ。また、女性選手の18パーセントと男性選手の16パーセントは、全身性不安の診断と一致する症状があった模様だ。

 FIFProとアムステルダム大学医療センターの発表によると、特にここ最近、うつ病の症状を示すプロサッカー選手の割合は倍増しているようだ。症状を報告している選手の中では、サッカー業界の将来を心配しているという意見が高かったという。FIFPro最高医療責任者のヴィンセント・グーテバーグ博士は「サッカー界では、若いアスリートが突然社会的孤立状態に陥ったことがきっかけで、将来に対する疑問が生じてしまっている。一部の選手は、これらの変化に立ち向かうだけの環境が十分に整っていない可能性があり、信頼できる人またはメンタルヘルスの専門家に助けを求めることをお勧めしたい」と警告している。

 一般社会と同じような構図が、サッカー界でも表面化してきている。

By サッカーキング編集部

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