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大舞台に強いのは誰だ!?…欧州4大リーグの“ダービー男”を一挙紹介!

2020.04.13

[写真]=Getty Images

 サッカー界で最も盛り上がる試合の一つがダービーマッチだろう。同じ街や同じ国のライバルが激突する一戦では、お互いの意地とプライドがぶつかり合い、激しいバトルが展開される。

 選手だけではない。サポーターにとってもダービーマッチはお祭りだ。普段以上の熱量で試合に臨むため、応援するチームが勝利を収めたときには涙を流すことも珍しくない。そんなダービーマッチに必ず存在するのが、“ダービー男”だ。大舞台になればなるほど輝きを増し、ライバルを沈めるゴールを決めてみせる。そしてサポーターの間で英雄として称えられる。

 そこで今回は、欧州4大リーグの主要ダービーに注目し、それぞれの歴代最多得点者を調査。歴史にその名を残す“ダービー男”たちを紹介する。

[写真]=Getty Images
 

マンチェスター・ダービー

マンチェスター・U対マンチェスター・C
<最多得点者> ウェイン・ルーニーセルヒオ・アグエロ 8ゴール(プレミアリーグ)

 マンチェスターの街を二分する戦いでは、数多くのストライカーが活躍してきた。プレミアリーグにおけるマンチェスター・ダービーで最も多くの得点を挙げているのは、ルーニーとアグエロ。2018年11月のダービーでアグエロがゴールを決め、ルーニーの記録に並んだ。ただ、カップ戦も含めればルーニーが通算11ゴールで歴代単独トップ。アグエロは9ゴールを決めているが、直近5回のダービーではネットを揺らすことができていない。
 

ノース・ロンドン・ダービー

トッテナム対アーセナル
<最多得点者> ハリー・ケイン 10ゴール(プレミアリーグ)

 ケインは2015年2月にノースロンドン・ダービー初出場を果たし、2ゴールをマーク。その後もアーセナル戦には滅法強く、プレミアリーグに限れば10試合の出場で10ゴールを叩き出している。カップ戦ではいまだ無得点だが、公式戦におけるタービー得点ランキングでも歴代トップタイ。ケインの他には、元トーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨールと元イングランド代表FWボビー・スミス氏が10ゴールを記録している。
 

ビッグロンドン・ダービー

チェルシー対アーセナル
最多得点者 ディディエ・ドログバ、ティエリ・アンリ 8ゴール(プレミアリーグ)

 イギリスの首都ロンドンで最も多くのタイトルを保持する2チームが激突するのが、ビッグロンドン・ダービーだ。ジョゼ・モウリーニョとアーセン・ヴェンゲルの両指揮官による舌戦もダービーの風物詩として知られるが、得点ランキングトップの座も両雄のエースが分け合っている。プレミアリーグに限れば、ドログバ氏とアンリ氏がそれぞれ12試合出場で8ゴールを記録。レジェンド2人がトップに君臨する。ただカップ戦を含めたゴール数ではドログバ氏に軍配が上がり、通算13ゴールをマークしている。
 

マージーサイド・ダービー

リヴァプール対エヴァートン
<最多得点者> スティーヴン・ジェラード 9ゴール(プレミアリーグ)

 両クラブの本拠地は直線距離で約1キロしか離れていない。家族内でそれぞれのサポーターがいることから「フレンドリー・ダービー」と呼ばれた時代もある。そんなマージーサイド・ダービーでは数々のレジェンドが活躍してきたが、プレミアリーグにおけるダービー最多得点者はジェラード氏になる。30試合に出場して9ゴールをマーク。2012年3月の一戦では、アンフィールドでハットトリックを達成し、リーグ戦通算400試合出場を自ら祝った。
 

エル・クラシコ

バルセロナ対レアル・マドリード
<最多得点者> リオネル・メッシ 26ゴール(公式戦)

 クラシコでトップスコアラーに君臨しているのは、メッシだ。2014年3月の一戦でゴールを挙げ、レアル・マドリードで活躍したアルフレッド・ディ・ステファノ氏(18ゴール)を上回り、公式戦におけるクラシコの最多得点者となった。なお、クリスティアーノ・ロナウドの公式戦におけるクラシコの得点数は「18」。ディ・ステファノ氏と並び、メッシに次いで2番目に多い数字となっている。
 

マドリード・ダービー

レアル・マドリード対アトレティコ・マドリード
<最多得点者> クリスティアーノ・ロナウド 22ゴール(公式戦)

 クラシコの得点数では2位に甘んじているC・ロナウドだが、マドリード・ダービーでは歴代トップの22ゴールを記録。リーガ・エスパニョーラで12ゴール、コパ・デル・レイで6ゴール、チャンピオンズリーグ(以下CL)で4ゴールと、コンペティションを問わず得点を量産している。さらに、昨季はユヴェントスの一員としてCLでアトレティコと対戦し、ハットトリックを達成。かつてのライバルチームを敗退へと追い込み、相性の良さを見せつけた。
 

ミラノ・ダービー

ミラン対インテル
<最多得点者> アンドリー・シェフチェンコ 14ゴール(公式戦)

 ミラノ・ダービーの歴代最多得点者は、現ウクライナ代表監督のシェフチェンコ氏。ミランの選手として公式戦20試合に出場し、14ゴールをマークした。CLが舞台となったダービーマッチでも4試合で3得点を奪うなど、“インテル・キラー”として恐れられた。現役選手の中では、両チームでプレー経験を持つズラタン・イブラヒモヴィッチの7ゴールが最多。ミランで5ゴール、インテルで2ゴールを挙げている。今年2月の一戦でもネットを揺らし、セリエAでのミラノ・ダービー史上最年長得点者(38歳129日)となった。
 

イタリア・ダービー

ユヴェントス対インテル
<最多得点者> ジュゼッペ・メアッツァ、オマール・シボリ、ロベルト・ボニンセーニャ 12ゴール(公式戦)

 公式戦で237回の対戦を数えるイタリア・ダービー。最多得点者は、イタリア代表としてもプレーしたレジェンド3人になる。メアッツァは現スタジアム名にも採用されているレジェンドで、1927年から1940年までインテルでプレー。シボリは1957年から65年までユヴェントスに在籍し、エースに君臨した。一方、ボニンセーニャは両クラブに在籍歴があり、インテル時代に9ゴール、ユヴェントス時代に3ゴールを挙げてイタリア・ダービーを彩った。なお、現役選手におけるトップスコアーはマウロ・イカルディ。今季はパリ・サンジェルマンにレンタル中だが、昨季までの6シーズンで5ゴールを奪っている。
 

デア・クラシカー

バイエルン対ドルトムント
<最多得点者> ロベルト・レヴァンドフスキ 17ゴール(ブンデスリーガ)

 ドイツにおける“伝統の一戦”デア・クラシカーで、最多得点者となっているのがレヴァンドフスキだ。リーグ戦におけるダービー得点数は「17」を数え、昨年4月に元西ドイツ代表FWゲルト・ミュラー氏が保持していた記録(14ゴール)を塗り替えた。ただその内訳を見ると、ドルトムント時代には8試合の出場で1ゴールしか奪えなかったのに対し、バイエルン移籍後は古巣相手に11試合で16ゴールをマーク。まさかの“ドルトムント・キラー”となっている。
 

ルール・ダービー

ドルトムント対シャルケ
<最多得点者> ローター・エメリッヒ 10ゴール(ブンデスリーガ)

 ドイツで最も激しいダービーと言われるドルトムントとシャルケのルール・ダービー。「レヴィア・ダービー」とも呼ばれるこの対戦で最も多くのゴールを挙げているのは、元西ドイツ代表FWローター・エメリッヒになる。1960年から1969年にかけてドルトムントで活躍し、ブンデスリーガにおけるシャルケ戦で10ゴールを決めた。ちなみに、香川真司は9試合に出場して4ゴールをマーク(いずれもリーグ戦の記録)。ダービー初出場となった2010年9月の一戦でいきなり2得点を挙げて、一躍ヒーローとなった。
   

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