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アルゼンチンで新生児に「メッシ」の命名禁止?…「無用の混乱を避けるため」

2014.09.11

アルゼンチンではファミリーネームをファーストネームに流用することは禁止されている [写真]=Getty Images

 有名人の名前にあやかりたい――。
 
 親のそうした願いは万国共通なのだろう。ブラジル・ワールドカップ期間中には、とりわけ南米各国で、代表選手たちの名前を拝借した“W杯ベビー”が急増していることが大きな話題となった。

 だが、アルゼンチンではついに、このブームに“待った”をかける事態が発生した。

 あのリオネル・メッシの出身地であるサンタ・フェ州職員の1人が、地元ラジオ局を通じて、新生児に「メッシ」と名付けることは現存する法律で禁止されていると主張したのだ。アルゼンチンとスペインの各メディアが報じている。

 アルゼンチンでは先日、別の州に住むエクトル・エレーラさんが妻との間に生まれた息子を「メッシ」と命名。「メッシ」はそもそもファミリーネームであり、ファーストネームとして使われた初めてのアルゼンチン人が誕生したとして、世界中で大きく報じられた。

 だが、前述のサンタ・フェ州職員は、「無用の混乱を避けるため」という理由で法律の存在を主張し、「メッシ」のファーストネーム使用を同州内では認めない方針を明確に打ち出した。なお、アルゼンチン一般紙『クラリン』によれば、昨年の時点で、ブエノスアイレス州に住む親から新生児に代表選手たちのファミリーネームを名前につけたいとする申請があったそうだが、「法律上、ファミリーネームをファーストネームに流用することはできない」として却下されていたという。

 ただし、このサンタ・フェ州職員が認めたように、エクトル・エレーラさんの息子については、すでに地元当局から「メッシ」と名乗ることを許可されており、“例外”として今後も「メッシくん」でいられるだろうとのこと。ちなみに、フルネームは「メッシ・ダニエル・バレーラ」となる。

 なお、ワールドカップ後にブエノスアイレス周辺で生まれた新生児のうち、約2割には代表選手たちのファーストネームが付けられているといい、なかでも、リオネル(・メッシ)、アンヘル(・ディ・マリア)、ゴンサロ(・イグアイン)、セルヒオ(・アグエロ)、ハビエル(・マスチェラーノ)が人気だという。

(記事/Footmedia)

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